鹿月秋の晴耕雨読

鹿月秋(from-origin design)の、他愛もない、そして、くだらない日常を無駄な長文で綴っています。
鹿月秋の晴耕雨読

SEARCH in this site
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
ARCHIVES
PROFILE
<< 東京デイズ 中編 | main | 壊されても、失くせないものが、たしかに、ある。 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | - | - |
東京デイズ 後編
 1泊2日の東京デイズについて記そうと思う(最終回)。

吉祥寺にあるパン屋さん、リンデ。
ここには、初めて来たが、ちょっとした縁があるのだ。

義姉の好きなパン屋であることは、前回に話したとおりで、
しかも、この店は、ときおり、私が顔を出す京都のバーの
バーテンダーさんの友達のお父さんの店なのだ。

近くて遠い、そんな店なのだ、
そうだよね、坂本さん!

とか言って、急に、名指ししてしまう、
おちゃめな私を許せ、坂本さん。

時刻は午前11時を回ったところで、
コーヒーを飲み終えた私は、義姉への
お土産とは別に、自宅用のパンも
いくつか購入した。

静岡に向かう新幹線は、東京発13時、
それまでには、微妙ながらも、時間がある。

どうして過ごそうか、
少し迷う。

ランチをするには、少し早いし、
このまま東京駅に向かうには、
だいぶ早い、そんな時間だ。

せっかくなので、商店街を歩いてみた、
案外に大きな商店街で、観光なのか、
人も多い。

いいかげんに、お腹も減ってきたので、
どこかでランチをしようと思う。

時間的には、たっぷりある、とは言いがたいので、
手ごろな店に入ろうと思う。

商店街から狭い路地があって、そこに入り込む、
私は、狭い路地を見ると入ってみたくなるのだ。

魚屋さんの、あの独特の匂いが充満している、
狭い路地の中に、
「生麺パスタの店」というのが目に入った、
すでに営業しているようで、その隣にある、
カウンターだけのイタリアンも気になったが、
あまり悠長なこともできなかった。

生パスタ専門店に入り、店の一番奥の席に
通される。

ミートソースが自慢らしく、それと、グラスで赤ワインを
注文する。

パスタが運ばれてきて、ようやく私は、自分が
白いシャツを着ていることを思い出した。

大丈夫か、白シャツにミートソース、
最高の組み合わせだった。

気をつけながら、パスタを食べ、赤ワインを
2杯飲んだ。

時刻は、11時20分だった。

私は、少し早足で駅へ向かった、
私の目の前で、東京行きの電車が出た。

電光掲示板を見ると、すぐに次の電車が
くるようである。

それなら、問題ないな、と思った。

待った。

あれ?と思う、
私の体内時計によると、もう来ても良さそうな
時間なのに、まだ、電車がこない。

もうしばらく、待つ。

来た。

ホームには、多くの乗客が待っていた、
さすがは東京である、平日の昼間でも
人が多いのだな、と思った。

電車が走りだし、私は、時計を見た、
けっこう、きわどい時間に思えた。

しかしながら、私は、吉祥寺から東京駅までの
距離感が、よく分からない、
たぶん、大丈夫だろう、と思った、たぶん。

車内にアナウンスが流れた、
「当電車は、5分遅れております、
ご迷惑をおかけして申し訳ございません」

おいおい、と思った。

私のスケジュールでは、5分くらいの余裕しかないのに、
5分遅れてるって、そりゃ、どうよ。

電車は走る、今度は7分遅れだと言う。

私は、精密機械のように計算した、
うん、こりゃ、遅れるな、と思った。

打開策を考えた、
とくに思いつかなかった。

考えに考え、品川から新幹線に乗る方法に
思い当たった。

山手線に乗り換えて、品川に向かえば、
間に合いそうだ、こりゃ、名案だ、と思った、
時には、新宿を過ぎていた。

どうやら、東京駅に向かう以外に方法はないらしい。

神田だか、四谷くらいで、13時を回った。

静岡で待ち合わせしている妻にメールをした、
「ごめん、乗り遅れました」
と。

妻から、すぐに返事があった、
「吉祥寺でランチをしているって聞いたときから
そうなると思ったぜ、お馬鹿さん」

そう、私は、お馬鹿さんだった。

東京駅に着き、窓口で、
「13時発の静岡行き」と言うと、
窓口のお姉さんは、
「それは無理、ぜんぜん無理、
次の電車にしなさい」

私は大人しく、それに従い、チケットを買い
改札にチケットを通した、
通らなかった。

え?
どうして?
今買ったばかりなのよ!

私は心の中で叫んだ。

駅員さんが来た、
「ああ、お客さん、ここの改札は東北新幹線です、
静岡行きは、あっちの改札です」

新幹線の改札が、いくつもあるなんて、
知らなかった。

私は田舎モノだった。

まぁまぁ傷心した私は、売店でビールを買うことにした。

あまり好きではないが、スーパードライしかなかったので、
とりあえず、それを2本買った。

こだまに乗り、優雅にビールを飲んでいると、
見事な富士山が見えた。

こんなにも、富士山が見えるなんて、私は
ラッキーな男だな、と思った。

静岡駅で、義母と妻が車で向かえに来てくれた。

マフラーを巻いているのは、相変わらず、私だけだった。

実家で甥っ子たちに、似非イタリア語を教え、
やんちゃ盛りの彼らに、
♪京都のオッサンは怖いんやでぇ♪
という私が即興で作った歌を叩き込んだ。

次回からは、私を足蹴にした甥っ子たちも
私のことを恐れるに違いなかった。

教訓を一つ。

行き当たりばったりには、ドラマがある、
ロマンがある。

しかしながら、人に迷惑をかけるのは、
よくない。

私をよく見よ、
気をつけていたはずなのに、
白いシャツに、ミートソースが飛んでいる。

そういうことである。

(もう一つの教訓、
オチを考えてから書きましょう)
| 鹿月秋 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | - | - |









url: http://from-origin.jugem.jp/trackback/868