鹿月秋の晴耕雨読

鹿月秋(from-origin design)の、他愛もない、そして、くだらない日常を無駄な長文で綴っています。
鹿月秋の晴耕雨読

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スイスホルン
この秋、二つ目の帽子が、出来上がりました。

前作を教訓にして。



黒地に、白や紅のステッチが入っている
ニット生地が、ハットに変身しました。


ツバの前方を短めに、後方は、長めにして
後ろは折り返して、前は、折り返さずに。

注文通りの仕上がり。

これで、2,000円は、やっぱり安いです。


それまでの生地に比べて、少し厚さがあるので、
サイズは、ジャスト。

昨日、刈ったばかりの髪の毛を
もう、これ以上、伸ばすことができないくらいに。

坊主頭なので、髪が伸びると、それだけで、
フィット感が違うんですよね。


印象。

良く言えば、スイスで、ホルンを吹いてそう。

つまりは、山高帽みたい。


たぶん、身長は、180cmを軽く越えました。


今から、独りファッション・ショー開催です。
どのジャケットと相性が良いのか、調査しなくちゃ、です。


明日からでも、かぶって、お出かけしたい気分ですが、
なんせ、ニット生地なので、まだ、暑い。



ショーの後に、少し作業をして、昨日、兄貴から
リークしてもらったイベントにでも行ってみようかと
思う。

『session :: Placard Kyoto!!』


日程: 2006/09/30(sat.) 19:00 - 10/01(sun.) 20:00 (25hours non-stop!)
会場: 鴨川 - 三条大橋付近
入場料: FREE!
日本国内でも東京を中心に様々な場所で複数回に渡り開催されているヘッドフォンフェスティバルプラカー。ついに京都でも開催決定です!
鴨川沿いでのオープンエア開催。街中に突然生まれるゲリラ、ヘッドフォンコミュニティ。久々の25時間ノンストップロングセット、最大で50組のミュージシャンが出演!!
冷たい飲み物も用意しておりますので、是非遊びにきてください!
パリ、台北との合同開催です!


明日の夜8時まで、やっているようなので、
お近くの方も、どうぞ。
| 鹿月秋 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
四つ目の名前
お客さんが読んでいた、その本の中に、
懐かしい建物を発見しました。

いや、発見してしまいました。

できれば、と、やはり、僕は思うのです。

この本には、取り上げてほしくなかった。



今から、およそ20年前。

僕が小学生の頃に、何度か足を運んだ、その建物は、
僕にとっては、思い入れのあるものなのです。


カレーライスを作ったり、ストーブを囲んで、
話をしたり、ピアノにダンスする友達がいたり、
夜景が、まだ神戸の夜景が100万ドルなんて言われて
いた頃。

その建物は、大正15年に「摩耶観光ホテル」として建てられました。
これが、最初の名前。

昭和7年、現在のアールヌーヴォー建築として改装される。

当時は上流階級ホテルだったらしく、当時の天皇も
宿泊したことがあるんだそうです。
近くには、遊園地もあり、いわゆるリゾート地のような
ところだったと言われています。

その後、第2次世界大戦のため、閉鎖され、昭和36年に
豪華客船から調度品などを内装に取り入れ、再開した
第2期摩耶観光ホテル。
これが、2つ目の名前。

さらに6年後の昭和42年、台風の被害により、再び、閉鎖。

昭和45年に、合宿所などとして「摩耶学生センター」として
再開。
これが、3つ目に名前。


僕が、小学生の頃、「摩耶学生センター」として、僕たちの
間では、アイドル的な、憧れの場所だったんです。

怒られて、子供たちだけで夜の摩耶山を下山しなければ
いけなくなるハプニングもあったり、でも、管理人さんと
遭遇し、何とか、下山しなくて済んだり。

その当時のビデオを観ると、胸が痛くなります。


そして、平成6年、閉鎖。




お客さんが、手にしていた本には「廃墟」の文字。

これが、4つ目の名前。


今は、廃墟ファンの夢、とまで言われているらしい。
摩耶学生センター





廃墟、それ自体は、僕は、別に嫌いではないのです。

というか、嫌いではなかったのです。


が、自分の思い出が、思い出の場所が
廃墟という言葉に成り代わってしまうと、
どうも、僕としては、辛い。


思い出の場所=廃墟


という、図式を思い描いてしまう自分に
少し、嫌気を感じてしまいます。



阪急電車から、六甲山の中腹に
ポコッと白い建物のソレを
僕は、これから、正視できるのだろうか。
| 鹿月秋 | 昨夜の夢、今夜の夢 | comments(0) | trackbacks(0) |
案外、な話
妹の結婚式のビデオを編集しています。

新郎の友達もビデオ撮影していたので、
交渉して、撮影後、テープを借りて、
僕のと、彼のと、合わせた編集に
チャレンジしているわけです。

が、使えないなぁ、
と思いました、こんなんぢゃ。


僕は、それまでに、いくつかの結婚式やら
2次会やらを撮影しているので、ま、自分なりの
撮り方や、編集のことも見込んだ撮り方なんかを
持っている。


そう過信していたのです。


新郎の友達が撮った映像の、その美しいこと。


最初は、僕が撮影したものをベースに、
他の視点という形で、彼のを使う予定
だったのですが、それは、白紙にするしか
なさそうです。


8mmビデオやから、俺のんは。

という言い訳が、空々しく、自分の中でさえ
響いてしまいます。


思っていた以上に、僕は、案外、
過信していたんやなぁ、なんて
感じる秋の夜長です。





先日、ラジオを聞いていて、
少しだけ、ビックリしてしまいました。

「Mr.childrenとthe pillowsが一緒にライブした」
というのです。


この二つのバンド、僕が高校生の時の
アイドルだったんですよね。

へえええ、て感じです。


けっこう、仲が良いのだそうです。

片や、有名バンド、片や、未だに無名バンド。


風の噂では、the pillowsのトレビュートアルバムも
出ているらしく、Mr.childrenやBump of Chickenや
ELLEGARDEN、GOING UNDER GROUND、YO-KING、
佐藤竹善なんかが、参加しているんだそうです。

案外、the pillowsって、他のバンドに影響を
与えていたんやなぁ、と感心する秋の夜長です。
| 鹿月秋 | - | comments(3) | trackbacks(0) |
僕の中の小さな蟲
はぁぁぁ。

結局、読破してしまいました。


読了後の、満喫感に浸っている間に、
少し時間を戻してみよう。



昨夜、ブログの中に登場した金城一紀著『SPEED』を
したからか、金城一紀の作品が、ザ・ゾンビーズ・
シリーズが読みたくなり、『レヴォリューションNo.3』
と思ったら『SPEED』で、深夜1時を回ったというのに
ついつい読み始めてしまいました。

やっぱり、最高に面白くて、もちろん、それは、
前作、前々作を読んでいるから、余計に、
そして、ちょっとしたフレーズに、思わず
涙しそうになってしまったり。

そうやって、よせばいいのに、読み切って
しまい、気づけば、空も白んでくる午前5時。


数年前のような、1ヶ月に30冊近くの本を読む、
というほどではないですが、読書の蟲が、
ウニョウニョと、しかし、確実に、うごめきだしたことを
実感させます。



仕事終わりに、三条川端のBOOK OFFに立ち寄り、
最近、気になっている
田中 啓文(集英社)
『ハナシがちがう!?笑酔亭梅寿謎解噺』
『ハナシにならん!?笑酔亭梅寿謎解噺〈2〉』

米澤穂信(東京創元社)
『春期限定いちごタルト事件』
『夏期限定トロピカルパフェ事件』
を探してみるも、残念ながら、見つかりませんでした。


残念なことです。


その代わりに、川端裕人の『みんな一緒にバギーに乗って』
(光文社)と、清野かほり『テッキーヤ!』(講談社)を
購入。


清野かほり、という作家さんは、一度も読んだことが
なかったし、それ以前に、名前も知りませんでした。

でも、タイトルと、装幀が気に入った、
それだけの理由で買ってみました。

なにやら、僕の好きな青春ストーリーらしいで
帯によると。


ちょと、読むのが楽しみです。




読むかどうか、少し、悩んだんですが、
ざわめく蟲たちを黙らせる術を知らない僕は、
そのページを開いてしまったのです。

川端裕人『みんな一緒にバギーに乗って』


そして、読み終わってみれば、こんな時間。


川端裕人は、ここでも、何度か紹介させてもらった
作家さんで、僕が好きな作家さんの一人です。

『みんな〜』は、男性保育士の物語なんですが、
もし、この作品を読むのなら、『川の名前』(早川書房)を
先に読んでほしいですね。


そこに出てくる土地の名前を聞くだけで、あの冒険譚を
思い出させてくれるでしょうから。



僕も、幼少時代は、保育所に通っていました。

その時の情景が、今頃、思い出されたりして、
あの砂場で、皆で、土をほじくり返したり
してたなぁ、なんて、フワリと鼻孔の奥で
湿度を帯びた砂の匂いがよみがえりました。



ああ、動き出したな、と思うのです。


一度、蟲たちが動きだすと、『風の谷のナウシカ』に
出てくる瞳を真っ赤にした王蟲と同じように、
「その者、蒼き衣を纏いて金色の野に降り立つべし」的
存在のモノが現れない限り、誰にも止められやしないのです。


ま、こうなると、腕が疲れるまで、読んでやろうかと、ね。


再読も、けっして嫌いではないですが、再読は、どうしても
次の、新しい作品を読みたくなる呼び水となるので、
やっぱり、新しい1冊が手にしたくなるものです。



秋、ですからね。

読書スピードが、かなり遅い僕でも、長い夜は
気長に待っていてくれるような気がするのです。
| 鹿月秋 | こんなん読んでみました | comments(0) | trackbacks(0) |
街路灯の独り言
本当は怖いんだろうな―――。



もし僕が、街路灯なら、そう思う。


夜毎、無数の蛾に、体当たりされて、
まったくの人違いだと言うのにも関わらず。




僕の名前に「月」という字が入っているせいなのか
はたまた、この9月に作った紫色したニット生地の
帽子のせいなのか。


この紫の帽子をかぶって、自転車を走っていると
いつもは、ちゃんと停止してくれる車たちが、
右折左折直進にかかわらず、突っ込んでくる。

別に、帽子が代わったからといって
自転車の運転にまで影響を与えるはずもなく
いつもどおりに、そこそこ、法律準拠な
比較的、優等生な自転車乗りなのに。



ただ、そこに居て、ただ、立っているだけで
月の光と勘違いした蛾たちに、ワラワラと体当たり
されている街路灯は、本当に、毎夜、
怖い思いをしているに違いない。


なのに、嫌な顔など、みじんも見せずに
むしろ、みんなを照らし出すかのような
あの姿勢には、僕は、もう脱帽するしかない
ないのだろう。



うっかり突っ込んでくる気持ちは、よく分かる。
僕の帽子がほしいんでしょ。

でも、どんなに、鱗粉のような排気ガスを巻き散らしても
それは、無駄な努力というしかない。


月の光と街路灯の光さえ、分別できないのに
こんな服選びが大変な帽子を身につけるのは
無謀としか言いようがないのです。


帽子をかぶっていて、信号待ちのドライバーから
指をさされて笑われたことがありますか?

帽子をかぶっていて、小学生の男の子が
目が合ったとたんに走って逃げていったことがありますか?

帽子をかぶっていて、女子高生を追い抜かしたら
笑い声だけが追い越していったことがありますか?

帽子をかぶっていて、電車の隣の席に座ろうとした人が
「あっ」と言って他の席に移動したことがありますか?



皆が見ているのは、帽子人の実像ではなく
ただの、影法師なのだから。
| 鹿月秋 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
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