鹿月秋の晴耕雨読

鹿月秋(from-origin design)の、他愛もない、そして、くだらない日常を無駄な長文で綴っています。
鹿月秋の晴耕雨読

SEARCH in this site
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
ARCHIVES
PROFILE
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | - | - |
秋風は左側から吹いてくる
利き手、というものが、
実は、あいまいなものである、
そんな話をしようかと思う。


少し前に読んだニュースなので、
記憶は曖昧なのですが。

利き手を決める絶対的な根拠に
なるものは存在しない。

というような記事を読みました。

たしかにな、と思いました。

野球選手なんて、右投げ左打ちなんていう
選手は、たくさんいるでしょうし、
おはしは右で、筆は左、ペンは右
なんて方もいらっしゃることでしょう。

僕に関してでも、右書き右はし右投げ右打ち
ですが、ケータイは左手で操作するし、
シンク掃除の際は左手でスポンジを持つし、
タバコは左手で吸うし、歯磨きも左手で、
グラスを持つのも左手やし、それに、
眼鏡のズレ落ちを直すのも左手。

では、僕は左利きなのか?
と問われれば、それは違うよ、
と答えることでしょう。

そうそう、ちなみに、猿には
左利きが多いんだそうです。
たしか、子連れの猿を驚かせて
どちらの手で、母猿は仔猿を
守ろうとするか、という実験の
結果だったように記憶しています。
でも、実験したのは、10頭程度
だったような。

なんとも、その根拠の希薄なことに
少しばかり驚かされてしまいました。

例えるならば、幼少のころ、
チーム分けする際に歌った、
♪う〜らら、お〜も〜て♪の
二つ目の『ら』くらいに不明で、
例えるならば、谷村新司の
『チャンピオン』という曲の最後に
♪らいららいららいららいら♪
(漫画「はじめの一歩」カラオケシーン参照)
くらいに理解しかねるわけです。


理解しかねる、で思い出しました。
仕事終わりに、スタッフから、
「今、プラッツ近鉄にあるGAPでセール
してますよ」
と言われ、GAPで服を買ったことがない僕は
「GAPって、どうなん?」と聞いたら
「GAPって、けっこう、質、いいですよ」
と胸を張って言うので、それでは、一度
見てみようかと、京都駅方面へ足を
向けたのです。

しかし、彼が言っていたセール品を
見る前に、僕は、そこを後にしました。

GAPに着いて、すぐに目を、ウールのタイトパンツに
奪われ、そういや、去年の冬もウールパンツを
探してたなぁ、なんて思っていたら、
男性の店員が話かけてきたんです。

「そちらの商品は、今日、入ったばかり
なんですよ。お客様の今日の恰好には
よくお似合いだと思いますよ。
他にも、あちらのカーゴパンツも
今日、入ったばかりなんです」

僕は、そのウールパンツを見ながら、
フムフムとうなづいていたわけです。
そして、声のかけられてきた左側に
振り向きながら、

「いやぁ、でも、僕はカーゴパンツが
苦手で・・・」

振り向いた場所には、誰もいませんでした。

目だけで、探してみると、彼は、
すでに、僕の背中を通り過ぎているでは
ないですか。

何なら、なぜに、僕が、カーゴパンツが
苦手なのか、話してみよか、なんて
考えていたのに、なんですか、これは?

そりゃ、来年の2月一杯だかで
プラッツが閉店になるし、新規顧客を
望んでないのかもしれへんけど。

言葉の途中で、終わらせてしまうのは
何だか、悔しかったので、
「・・・嫌いなんですよ!(GAPが)」

という言葉を残して、店を後に
したのです。


もう、ぜったいに、GAPには行きません。

ホンマ、がっかりやわ。


がっかり、と言えば、こんな事が
ありました。

テレビで、「BMI、BMI」と
当たり前のように連呼している番組が
あって、何の事か、さっぱり分からん、
と思っていたんです。

んで、ググってみたら、ありました、
BMI。

体型の肥満度判定方法らしいです。

体重÷身長の2乗

で、22が標準、それ以下がやせ型、
それ以上が肥満型なんだそうです。

僕も、そのサイトで、さっそく算定してみました。

・性別
・身長
・体重
・自分の印象
(やせ、標準、太り気味、肥満から選択)

なんで、性別やら自分の印象がいるのか
よく分かりませんが、やってみました。

・性別 男
・身長 172cm
・体重 内緒
・自分の印象 やせ

そして、判定ボタンをクリック。

あっという間に判定完了。
判定結果は、こんな感じでした。
   ↓

あなたはBMI指数は「19.6」で「標準」です。
この身長の標準体重は「65.1」kgです。
(自分の印象:「やせ」)

え?
僕は、自他ともに認めるくらいに、
ガリだと思っていたのに。

「やせてるよなぁ〜」
なんて言われると、
「そんな事ないってぇ〜、普通やって、
ふ・つ・う。」
とか答えていた自分が恥ずかしいぢゃないか!

ていうか、「自分の印象」って聞く意味
あんのか?

(自分の印象:「やせ」)
って、なんでカッコ付きなん?

よけい恥ずかしいやんか。


しかも、判定結果の下にあるコメント欄が
さらに僕を悩ませるのです。

『あなたの今の体型は標準です。
「太っている」と感じているようですが
そのようなことはありません。
自分に適した体重を維持するように心がけましょう。』

いや、だから、太ってるなんて、
一言も言ってないから。

「やせ」を選んだって。

これは、アレかね?嫌味かね?

BMI判定(というか僕が見たサイト)なんて
信ぴょう性ない、という事が
よく分かりました。


信ぴょう性ではなく、シンクロニシティーを
感じることはあったんですけどね。

昨日の仕事終わり、ケータイを見ると
幼なじみの一人からの着信がありました。
その夜、別の幼なじみからも電話がありました。

そして、その二人は、二人とも、左利き。

日本では、左利きは3〜5%、世界では
約10%が左利きという調査結果が
あるそうです。

6人の幼なじみのうち、その2人が
左利きで、その二人から、同じに日に
電話があったんです。


そうか、あの電話から、この一連の
「左」にまつわる出来事が始まったのだな。


電話をもらえたのは、嬉しかったけど、
おかしな置き土産を置いていきやがって、
彼奴らめ!!

| 鹿月秋 | 右と左と | comments(0) | trackbacks(0) |
僕をワカツテ
平和主義の僕が、
時には、冷めた感情でもって
殴打しつづける、
そんな話をしようかと思う。


僕の右手は、何も、殴るために
あるのでは、ない。

しかし、そんな僕も、殴ることが
あるのである。


仕事場の冷凍庫に、けっこうな量の
霜が張り付いていて、暇という事もあり
ひたすら、殴って、霜取り。

すっかり、霜が取れたところで、
リングをキッチンに移し、今度は
何故、ここまでなるまで放置しているのか
分からない、焦げつきまくりのコンロを
ひたすら、殴って、焦げ取り。

僕の右手は、無駄な霜や焦げを
本来の姿に戻ることを祈りながら、
殴りながら、分つ手なのである。



綺麗好き、とは言えない僕が、
こんな行動をすることになったのは、
つまりは、昨日のmomonaにある
美しいキッチンを見たからに
他ならない。

仕事終わりに、仕事着を、
明治屋の紙袋に入れて、momonaへ
直行。

最初の30分くらいは、暇で、興味本位で
キッチンを見せていただいた。

ピッカピカ。

当たり前のことを、ちゃんと当たり前に
している姿を見て、このままぢゃ、
イカンですよ、と思ったわけです。


ヘルプの告知をさせてもらったおかげで
友達と、その同伴者も来てくれたりして、
「全くのアウェイ」感もなく、
かなり楽しみながら、やらせてもらいました。

来てくれた人、ホンマに、ありがとう!

なんかさ、楽しいのさ、これが。

初めての環境っていうのは、新鮮で
ちょとドキドキしたりして、
ほんで軽くテンパったりして、
平気を装ったりして
談笑したりして。

それまでは、ただの客だった僕が、
少しだけ、裏事情を知ってしまったり。

人の良いスタッフがやっているお店には
人の良い常連さんが来てくれるんかなぁ、
なんて思ってみたりもして。

それにしても、制服のTシャツが、
予想していた、それよりも、
似合わなくて、笑ってしまった。

夏の黒色半袖ではなくて、秋冬用の
高校球児みたいな配色のロングTシャツで、
腕の部分は紺色やけど、胸腹は白色で、
僕は坊主頭やし、8浪くらいした
高校球児みたいな感じ。

営業時間が、それまでの12時から、
最近、2時までに変更になって、
それでも、ランチも近々するとかで、
仕事終わったら3時前くらいになってました。

そうそう、うちのスタッフのI野原氏も
仕事終わりに遊びに来てくれて、
11時からラストの片付けまで手伝ってくれたり
掃除が終わってから、少し、お酒を呑んだり、
屋上に上がってみたり、終始、浮き足立った
ままで、ギャラも、とっぱらいで頂いたりして
申し訳ないやら、有り難いやら。


不思議なもので、昨日いただいたギャランティーが
すでに、僕の財布から、消えてなくなっている。

おかしいなぁ〜。

部屋を、グルリと眺めてみても、
真新しい、まだ、封を開けていない
シェリー酒とスロージンくらいしか
見当たらないのに。


だってさ、昨日、友達が、カウンターで
旨そうに、スロージンを呑んでいて、
それを見た僕は、そりゃ、飲みたくもなるわけで、
飲んだことないけど。

これは買わなくちゃね!に、なるわけで、
買ったことないけど。

で、今出川堀川にあるリカーマウンテンまで
自転車を走らせたわけです。

シェリー酒は、あれです。

「シェリー酒と言えば、これ!
9年もの!!」

とかいう、ポップに、あえて、
乗ってみただけです。


影響されやすいヤツやなぁ〜

なんて思ったアナタ。


それは違う。
断じて、違う。

僕は、単に、新しいことに挑戦して
いきたいだけなのです。

歳を取ると、新しいことに感動しなくなったり
はたまた、新しいことに無頓着になるとか
言うやん?

でも、それって、かなしいことやん?

そんな大人には、なりたくないって、
中学生の自分は言うてたやん?

せやろ?

だから、安直だとか、感化とか、
そういうのんではないわけよ、この場合。


そんなこと言わんと、こんな僕を分かってや。
| 鹿月秋 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
刺さるもの
お酒を飲んだ、次の日は、とてつもなく
身体がしんどかったりする時もあります。
でも、身体に、こんな症状が出たのは
初めてかも、そんな話をしようかと思う。


今朝、起きると、頭が痛い。

二日酔いか。

いつもなら、身体を起こして、しばらくすれば
その頭の痛みが引く。
と思って、身体を起こしてみれば、
いっこうに収まる気配がなく、
むしろ、ひどくなる。

頭蓋骨の内側に、剣山のような針の山が
あって、動くたびに、脳が、その針山に
接触する。

ピリリ、ピリリと刺す、そんな感じ。

考えてみれば、20時間ほど、食事をしていない。

その間、僕の喉を通っていったのは、
酒と煙だけ。

眼鏡をかけると、チカチカして、
10分もかけていられない。

何か、食事をしようと、鶏肉となすのパスタを
作る。

味がよく分かりません。
(ホントは、あまり、おいしくなかったけど
それは頭が痛いせいだと、言い聞かせてみる)

部屋の中を音楽で満たし、再び、布団の中へ
潜り込む。


さて、僕が午睡している間に、昨日あった話を
してみようか。

刺繍の件が、とうとう動き出した。
「こんな事をやってほしい」
一方的に、リクエストをする。

デザイン画(仮)も見てもらって、
新たに書き直すことになりそう。

話をしながら、他のアイデアも
浮かんできて、ジャケットの片衿に
刺繍。

想像するだけでも、かなりの出来映え。

でも、まずは、シャツの衿と袖口。

デザイン画(仮)で、サンプルを作って
いただけることになり、それが、もう
楽しみで仕方がない。

ああ、書き直さななぁ。

袖口は、グルリとさせてみよかなぁ、
衿は、バックをグラデーションにして、
ジャケットなら、3色くらい使って
もらって、少し、風にそよぐ感じで、
それから・・・・・・


午睡から、目が覚めると、陽は、すっかり
落ちていて、あの針に刺されたような痛みも
消えていた。


今夜は、少しだけ、身体を労って、
優しいものを食べようかと思う。



どでも良い話ですが。
明日の夜、河原町二条、北西角にあるビルの
5階にある「momona」というカフェで、
18時過ぎから手伝いしてます。
たぶん、1時か2時くらいまで。
茶化しに来てみて。
| 鹿月秋 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
偉大なる僕の友
友達は、本当に偉大である、
そんな今日の話をしようかと思う。


正直な話、僕は、あまり自分のことを話さない。

たぶん、それは、怖いから。


今日、友達と、珍しく、深い話をした。


気づいていた。
でも、それには、ずっと、
目を背けてきた。


今夜、偶然にも、それを目の当たりにし、
ついに、言語化してしまった。


それは、辛い作業ではない。


むしろ、すっきりした。




僕は、本当に、弱虫だ。




たった、これだけの言葉を発するのに、
僕は、どれだけの時間をかけたのだろうか。



この言葉を発する機会を与えてくれた
友に、僕は、本当に感謝したい。



それが、彼との、決定的な
人間性の違いであったとしても。
| 鹿月秋 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
幸気圧
「辛いことがあると、その事ばかり
頭一杯になってしまって、周りにある小さな幸せを
見逃してしまう」
とラジオのDJが言っていた、
そんな話をしようかと思う。


仕事場にて。
お会計をしていて、レジを打ち間違え、
「間違っちゃった」という呟きを
お客さんに聞かれ、指摘される。

木ベラを拭いていると、左手の親指に激痛。
見ると、トゲが、刺さっている。

洗い物をしていると、ピッという音がした
ような気がした。
左手小指を見ると、荒れていた間接部が
割けている。

お皿を拭いていると、右手の甲に1mm四方の
皮膚がこぼれ落ちているのを発見する。
しかも2カ所。

「おおきに、ごちそうさま」と言って
お店を出て行くお客さんに、
「おおきに、ありがとうございました」
と言うつもりが、
「おおきに!ごちそうさまでした!!」
と大声で言ってしまう。


残念なことにも、これは、1日の出来事である。

快挙だな。
いや、快進撃か。


そして、僕は、先述のDJの言葉を思い出す。
そう、「こんなん嫌や」という思いで
頭が一杯になっていると、実は、その周りに
ある、いくつかの事に気づけないのだ、と。


家へ帰る途中、あと、100mも行けば、
僕のアパートというところで、
「こんにちはぁ」
と、低速な僕の自転車を追い抜かしていく
電動自転車。

「こんにち・・・、
ああっ!こんにちはっ」

声を発したのが誰なのか確かめもせず、
条件反射のように、あいさつを返そうとした
その途中で、僕がよくお世話になっている
お酒屋さんの女将さんであることに気づき、
改めて、心を入れて、あいさつをするの図。

さっそうと、戸惑う僕を置いてけぼりにして
その少し丸い背中越しに
「おおきにぃ〜」
という言葉、そして、そんな背中に
「おおきにぃ」
と叫び返す。

お礼もかねがねで、お酒でも買いに行きたかったが、
今日は、用事があるので、日を改めて、必ず、
と、すでに小さくなった背中に投げかける。

それにしても、と思う。
後ろから来て、よく僕であると
気づいたものである。

それにしても、と思う。
電動自転車、速すぎひんか?


大阪へ、友達の個展を見に行く。
噂には聞いていたけど、本当に素敵な
会場でした。
そして、こっそりパクってやろうと
心にメモした展示の仕方もあったし。
レースに描かれた絵が、白い壁に投影されていて
それが、また違ったモノに見えたりして、
たぶん、会場と彼女の描くものに、共鳴する
何かがありそうな気がした、そんな個展でした。

ああ、あの袋エエなぁ、シャーレとか。


帰り、京都芸術センターに置いていた自転車を
取りに行ったら、久しぶりの人に出会う。

数年前、僕が京都に住む理由を作った
展覧会のチーフスタッフに、ばったり遭遇。

芸術センターで働いたあと、どこかの大学に
行って、でも、つい最近、辞めたと風の噂で
聞いていたら、また芸術センターに戻ってきた
らしい。

彼女の口から、何度か、禁煙宣言を聞いたような
気がしたが、彼女の口には、あいかわらず、
タバコがくわえられていた。

そんなんやから、背ぇ伸びひんねん。

またには顔を出して、茶化す楽しみが増えた。


夜、友達のライブに行く。

自主制作CD発売記念なライブ。

天気予報では、雨だった。
もちろん、そんな事は、分かっていた。
なんせ、僕は雨男。

しかし、見事に晴れた。
完敗である。
でも、こんな敗北なら、許してしまおう。

河原町四条の地球屋近くにある居酒屋で
ライブがあって、小さな店内に、立ち見も
出るくらい。

何と言うか、彼女が、いかに、皆から愛されているのか、
それが、よく分かる、そんな温かな空間だった。


少し、僕も、その温かさを、こっそり盗み出して
自転車に乗って帰る、その途中。

左手の拳と右手の拳の位置が、ずれている。

真っ直ぐな道。
真っ直ぐに、進行方向を向くタイヤ。

本来、タイヤと直角を為すハンドルが
歪んでいるではないか。

どうりで、酔っぱらってもいないのに、
うまく操縦できないと思ったら、
こういう事か。


小さなな不幸と小さな幸せは、
恐らく、この空気内に、同量ずつ
配合されていて、でも、たとえば、
気圧のように、そこには流れが生じていて
それは、きっと、今、僕にとっては
不幸が勝っているだけなのだと思う。

お願いだから、そう思わせてほしい。
| 鹿月秋 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
<new | top | old>