鹿月秋の晴耕雨読

鹿月秋(from-origin design)の、他愛もない、そして、くだらない日常を無駄な長文で綴っています。
鹿月秋の晴耕雨読

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[FUJI ROCK 07]車中篇
この記事を、書き留めていた手帳と
記憶を元に書き連ねてゆこうと思う。
はじめに断っておくと、非常に長く
なることが予想されますので悪しからず。


2007年7月25日の水曜日。

僕は、フジロックの前夜祭に間に合うように
26日0時2分に京都発の「急行きたぐに」に
乗るために家を出た。

JR京都駅まで地下鉄で向かい、改札口の
駅員に尋ねた。
「『きたぐに』の到着ホームは何番線ですか」と。

その若い駅員は、僕が差し出した青春18きっぷに
ハンコを押した後に、こう答えた。

「『きたぐに』は運行を取りやめています。
それに、青春18きっぷでは『きたぐに』には乗れません」

一瞬、目の前が真っ白になり、それでも何とか頭を
フル回転させ、時刻表を見せてもらう。
何とか、明日の夕方には現地に辿り着けそうである
ことが分かり、でもそれは、今から行けるところまで
行く必要がある。

とは言え、今夜行ける最終地点は米原だ。

僕はカバンを持ち、米原行きの電車が到着する
ホームを目指して歩きだした。

カバンを左の方に担いで歩いていると、
めくり上げたパンツから素肌がむき出している
左脚のふくらはぎに水滴を感じた。

それをはじめ、僕は何かの勘違いであろうと
気にせずに歩いていたが、やはり、どうも
おかしい。

立ち止まり、後ろを振り返ると、僕が歩いて
きた軌跡が、まるで、スキーのシュプールのように
残っている。

カバンを肩から降ろし、中を開けてみる。

すると、カバンの中が日本酒の甘い芳香と
共に水没していた。

明らかにこれは、持って来ていた一升瓶の
日本酒にしか成せない技。

日本酒を包んでいた風呂敷を持ち上げると
見慣れた凛とした姿ではなく、クシャクシャに
なって、そして、そこから大量の酒が流出していた。

一瞬、「この風呂敷だけでも救出したい」と
思ってはみたが、この風呂敷を開けたら最後、
粉々になったガラスと対面することになるので
泣く泣く風呂敷ごと、近くにあったゴミ箱へと
投げ捨てた。

そして、カバンの中身をホームへと並べた。

最終電車を待っている人々から、白色をした
熱視線を浴びたが、それどころではない。

すでに被害が甚大になっていたバスタオルを
生け贄にして、カバンの底に広げて応急処置。

滑り込んで来た最終の米原行きの電車に
とりあえず他の荷物を詰め込み、乗り込む。

席は、いくつか空いてはいたが、いまだ漏れて
いる日本酒があっては、席につくことも許されず
素知らぬ素振りで、窓際に立つ。

守山を過ぎるころには、乗客も少なくなり
ほとんどの日本酒もカバンの外に排出され
座席へと移る。

米原までの1時間が、僕には火星旅行ほどに
長く、長く感じられた。

米原に着き、ホームに降り立つと、突然の
スコール。

とは言え、僕は、このまま駅で眠るので
問題はないのだが、精神衛生上、非常に
こたえた。

ホームのベンチに座り、カバンの中身を
出していると駅員の一人が声をかけてきた。

「電車に乗り遅れたんですか」
「いえ、新潟まで行くのです」
「それでは他のホームに移ってください。
ここは貨物列車が通過するホームなので」

始発が出るホームを伺い、そのホームへと
移動すると、そこには屋根付きの待合室が
設けられていて改めて、そこでカバンの中身を
取り出す。

今や、ぞうきん代わりとなったバスタオルが
日本酒を飲み過ぎて、やけに重たい。

待合室に設けられていたイスに中身を干し
駅の東口にあるトイレで用を足して戻って
くると、待合室の中が、日本酒の香りで
充満していた。

けっきょく、日本酒の水害を被ったのは
バスタオルと、靴下だけだった。

手記によると、この日記は、その後
ホームの端の喫煙所で一服した後に
書いたものらしい。

これを不幸中の幸いと呼ぶのか、出発する
直前まで迷っていた去年持っていっていた
大きな折りたたみチェアが役に立った。
前日にホームセンターで小さな折りたたみ
チェアを購入していて、今年はそれだけで
良いかな、と思っていたりしたのだが、
もし、その小さな折りたたみチェアだけ
だったとしたら、僕は、この固い待合室の
イスで眠ることになっていたかもしれないのだ。

手記には、こう書かれてある。

「明日は5時までには起きて荷物をパッキングして
タバコを一服して、越後湯沢駅に着いたら、いつもの
立ち食いソバ屋でソバを食べよう。さぁ、もう2時だ。
もう眠ろう。とりあえず明日が初日でなく前夜祭で
良かった。それにしても、これから音楽祭に行こうと
しているのに、この静寂の中で一人過ごすというのは
変な感じだ」
と。

残念なことに、この後、何度も通過する貨物列車の
音で、けっきょく、まともに眠れることはなかった。


さぁ、ここからは僕が越後湯沢まで乗り換えた駅名を列挙してみよう。

丸太町
京都
米原
長浜
近江塩津
敦賀
芦原温泉
金沢
直江津
六日町
越後湯沢

越後湯沢に着いたのが、確か、夕方の
16時過ぎで、そこからシャトルバスを
1時間半ほど待ち、苗場の会場に着いたのが
18時前だったろうか。


ちなみに帰りは、同じ経路をたどるのが
億劫で、特急に乗ったので、こんな感じ。

越後湯沢
金沢
京都

いちおね、青春18きっぷで帰るつもりは
していたのですが、それほど体力も残って
おらずで、特急に乗ったのですが、すごいね
特急。

13時半くらいに越後湯沢を出たのですが、
京都の自宅に着いたのが20時前でした。



これはまた、明日にでも書きますが、
前夜祭でも、ドラマが、いや、ドラマって
いうかトラブルがあったのです。


フジロック2007

フジロック2007
| 鹿月秋 | こんなん観てきました | comments(8) | trackbacks(0) |
[FUJI ROCK 07]アフタートーク@昭和歌謡焼き鳥屋
ども、FUJI ROCK 07から帰ってきました。

詳しいことは、また後日にでも書こうと思いますが
行きと違い無事に日本酒も持ち帰ることができましたし
鈍行で越後湯沢→京都を18時間もかけることなく
帰宅することができました。

今年も例に漏れることなく、いろんな人に
迷惑をかけたり、助けられたり、遊んでもらいました。

ありがとうございました。



さてさて、帰宅後に自炊することをサンダーバードを
待っている最中の金沢に軽快に置いてけぼりにして
早々に外食と銭湯を決意したわけで、そして見事に
今夜の食事をしたのが、僕の家から、そう遠くない
夷川新町西入るにある焼き鳥屋さん。

帰宅してすぐに、今日の雨と初日の日本酒に
泣き濡れた衣服を洗濯機の中でクルリと
回して、飯だ、飯。

そうして入った焼鳥屋さんで、
・マカロニ・サラダ
・つくね
・イカの塩から
・心臓
・レバー
・ビールを2杯
の夕餉、それから近くの銭湯へ。

顔のアザは、ずいぶんマシになっていました。

んが、お湯が僕には熱すぎて、とくに日焼けした
身体には、ちょとヘビーでした。


ロックと砂埃と日本酒とアザには似つかわしくない
焼き鳥屋の壁に飾ってあった昭和フレイバーな
パッケージを紹介して、今夜は、もう眠ります。

『ビートの流れる丘?青春編』という
商品名と、牧草に佇むギターを抱えた男性
ハイカラな恰好をした女性のイラストをした
何のパッケージか分からないものが飾ってあって
さらによく見ると、そこには、こんなキャッチが。

「甘い駄菓子ビートがイカスぜ!この旨さにほろ酔いだ!」


この駄菓子を買う少年少女を「ほろ酔い」させて、
どうしたかったんだろうか、この駄菓子は、いったい。

それは例えば、マフラー代わりにしたタオルから
香ってくる柔軟剤で酔わすのだろうか、そう、
今、店内にかかっている『神田川』のように。


ROCK'N'ROLLな日々の最後に昭和歌謡というのも
おそらく、きっと、これも、ROCK'N'ROLLなのさ、
なんてウソぶいてみてもいいですか。

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時間潰しに映画でも[追記あり]
電車の時間まで、まだまだあるので
時間潰しをしているわけですが、
なかなか面白そうな映画をいくつか
発見したので、ご紹介。

Margot At the Wedding

The Darjeeling Limited

King of Kong

Rocket Science

Charlie Bartlett

Death At a Funeral

2 Days In Paris

The Jane Austen Book Club

Chuck & Larry

The Darjeeling Limitedについては、公式サイトを
発見できなかったので、テキトーに持ってきました。

また、これらの映画の予告編は、すべてAppleの
サイトから観ることができます。
http://www.apple.com/trailers/



「面白そう!」とか言いながら、僕
まったく英語が分かりませんので、
なんとなく音楽がエエなぁ、とか
画がキレイやな、とか、そういうのが
判断基準ですけどね。

でも、観たいですねぇ、とくに
The Darjeeling Limitedは。



[追記]
邦画でも観たい映画がありました。
このすばらしきせかい
(監督/沖田修一)
清おじさん、かなりラブリーです。

| 鹿月秋 | こんなん観てきました | comments(0) | trackbacks(0) |
泥水のように眠りを貪る夜
昨夜は、お酒も飲んでいないというのに
12時前には眠たくて眠たくて、仕方がなかった。

6時頃に、一度、目が覚めて、それでも布団の中で
グズグズしていると、また眠りに落ちていて
気づけば10時を過ぎていた。


区役所に行き、まずは期日前投票。
平日の午前中だというのに、かなりの人で
少し待たされた。
僕よりも後から来た男性が、その風景を見て
「期日前投票やのに待ち時間があるなんて
ありえへん!」
と怒っていたが、「期日前」=「待ち時間なし」
という図式が僕の中では、うまく理解できなかった。
ま、たしかに、僕にとっても期日前投票で
待たされるのは初めての経験でしたけどね。

そこから、川端今出川にあるホームセンターに
向かい、折りたたみの小さなチェアを探しに行く。
あったのはあったのだけれども、3本足のものが
見当たらず、一路、町へ。

いくつかの店を覗いたものの、イメージしている
チェアが見つからない。

雨具も探してみたが、これも、ない。
まいったな、と思う。

古着屋に立ち寄ると、ツナギがあって、
これでも良いのかな、とか思ってしまう。

友達が働く洋書店屋に顔を出して、どこか
良い店はないものか聞いてみたが、新しい
発見を得ることができずじまい。

くそっ、バカ・ポッターめ!


ふと、今夜乗る電車が「急行きたぐに」で
あることを思い出し、つまり、それは、
「青春18きっぷ使用可」であることを
示していることに気づき、チケットショップ屋へ。


家に戻り、眉毛を整え、髭を刈り、頭を
五厘刈りにして、シャワーを浴びる。
鏡を見ると、腕が、今日着ていたノースリーブの
形に日焼けしていた。
今日は、夏らしい天気と陽射しで、ウラウラと
している間に、すっかり焼けてしまったらしい。

そうだ、日焼け止めも持っていかなくてはな。

超極秘裏に進められていた「鹿月秋・色白化計画」が
これで振り出しに戻ってしまった。


そう、家に戻った、ということは、結局
雨具は、諦めました。
いちお、上だけならあるので、今回はそれで
しのぎます。

それにしても、去年は確かにあった雨具は
いったい何処へ消えたのだろう。


ま、そんな感じで、行ってきます。
フジロック07



そうそう、どーでも良い話ですが。
家に戻る途中で、銭湯帰りのオバサンに遭遇しました。
どうして「銭湯帰り」と判断できたのか、というと
そのオバサンの左手の装備が、それと示していたから。
つまり、洗面具とタオルが見えたから。
ま、それは別段、特別なことではないのですが、
確かに今日は本当に暑かったからでしょうね、
彼女は黒色をしたスクール水着を着て、
歩いていました。

いや、あるいは、そのスクール水着のままで
湯船に入ったのかもしれないな。

| 鹿月秋 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
焼きそばとカレーとレッドアイと梅酒がちょっと
兄からメールが届いて、
「そうか、さすがに慌てたほうが良いのかも」
と思う。

水曜日の夜、0時すぎの電車に乗り、
翌朝の7時くらいには、苗場だ。

フジロック'07

けっこう見たいアーティスト多く
しかも、時間帯がかぶっていたりして、
悩むなぁ、ホント。


あっ水曜日って、明日か。

なんか、全然、用意しておりませんが
大丈夫なんですか?俺。

そうだ、レインコートを新しく用意しなきゃな、
そうだ、折りたたみの小さなチャア用意しなきゃな、
そうだ、日本酒の1升瓶も用意しなきゃな。


日曜日の夜、月曜日の夜と、友人宅、
我が家にて、焼きそばパーティと
カレーパーティがありました。

それから、レモンとトマトジュースとビール。

たぶん、これまでの人生の中で一番たくさん
レッドアイを作ったんぢゃないかな。

これまで、トマトジュースって、あんまり得意では
なかったのですが、おいしかったな、レッドアイ。

問題は、ビールを飲むよりもペースが上がること。

ま、それはそれで良しとしよう、うん。


さぁ、とりあえず、仕事行こう。



次回は、willcomの電波とバッテリー次第ですが
苗場から現場レポートできればな、とか言ってみたりして。
| 鹿月秋 | - | comments(3) | trackbacks(0) |
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