鹿月秋の晴耕雨読

鹿月秋(from-origin design)の、他愛もない、そして、くだらない日常を無駄な長文で綴っています。
鹿月秋の晴耕雨読

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果たして僕はクリーニングで泣けるだろうか
それがいったい、どういった趣旨で
制作されたのかを僕は知らない。

それを見て、理解できたとも言えなかった。


自転車で走っていると、あるポスターが
目に飛び込んできた。

とくにそれが、派手だったわけでもなく
色彩豊かであったわけでもない。

ただ偶然に、それが目に飛び込んできたのだ。


それは、こんなポスターだった。

小さな女の子が、おじいちゃんに
クリーニング袋に包まれたワイシャツを
手渡しているイラスト。

それがなぜ、クリーニング袋であると
分かったのかというと、そのポスターが
貼られていたのだクリーニング屋だったからだ。

どういうシチュエーションなのか
判然としないが、とにかく、そのおじいちゃんは
ずれすぎた老眼鏡の向こうで目を細めていて
女の子は得意気な笑みを浮かべている。

あるいは僕が、そのポスターに書かれてある
コピーを読んでいたのであれば、少しは情報を
得れたのだろうが、自転車に乗りながらだったので
それが叶うことはなかった。

逡巡する。

果たして僕が、おじいさんと呼称される
年齢に到達したときに、孫からクリーニング屋で
クリーニングしてもらったワイシャツを受け取って
あれほど喜べるのだろうか、と。

僕はどうしても、そんな寛容で愛にあふれた
人間になれる気がしない。

それなら、下手でも良いから孫娘の手で
アイロン掛けしてくれたワイシャツの方が
断然に嬉しいだろうな、と思う。

こんな事を考えてしまう僕は
やはり心の狭い男なのだろうか。



そんな小さいことが嫌いな方には
こんなものは、いかがだろうか。

STORY#1とSTORY#2は共にSUIKAさん繋がり
なんだそうです。

STORY#1のBGMの作詞がSUIKAのtotoさん(ポエトリー)で
STORY#2のBGMはSUIKAのタカツキさん(ウッドベース+ラップ)。


狭いのは嫌ですね、車も人も。

| 鹿月秋 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
新作ダンス『おめでとう』
友達の舞台公演のお知らせです。

KIKIKIKIKIKI
新作ダンス公演
『おめでとう』

kikikikikiki

■日時
・2007年9月28日(金)
19:00〜

・2007年9月29日(土)
15:00〜/19:00〜

・2007年9月30日(日)
15:00〜

※開場は開演の30分前、
 受け付けは45分前からとなります。

■振付け・演出
きたまり

■出演
花本ゆか、佐藤侑里
住友星未、京極朋彦
竹内英明、きたまり

■会場
アトリエ劇研

■チケット
前売 2,000円
当日 2,500円
(日時指定・全席自由)

■チケット取扱
京都芸術センター
JCDNダンスリザーブ
KIKIKIKIKIKI

 
| 鹿月秋 | こんなん観てきました | comments(0) | trackbacks(0) |
自動証明写真撮影機事件簿
以前に撮影したもらった証明写真が
あるにはあるのだが、なんせ1年半ほども
前のものなので、さすがに使えない。

そろそろ次の仕事を探そうと、まずは
証明写真を撮りに町へ出る。

前にも証明写真を撮ろうとして
やけに苦労したことを思い出したのだけれども
いったい、あの時、僕は、どこで証明写真を
撮ったのかが、思い出せない。

手元にある、なぜか片頬が上がっていて
まるで悪い人のようだ。

さすがに、これは使えないな、と思う。
使った痕跡はあるのだけれども。



恐らく、駅の近くに行けば自動証明写真撮影機くらい
あるだろうと思って、御池通りの地下にあるゼスト御池
へ向かう。

証明写真を撮るので、多少、暑くはあるのだが
シャツにネクタイを締める。
さすがにジャケットは、断念した。

御池通に着く頃には、すでに脇の下が
うっすらと汗ばんできた。
しかもゼストには証明写真を撮るところが、ない。

いわゆる、写真屋さんに行けば撮ってもらえるのだろうが
ま、自動証明写真撮影機くらい、すぐに見つかるだろうと
京阪三条へと移動。

ここにも僕の探している、カーテンの箱は存在せず
うっかり階上の大型古本屋で本を物色してしまった。

筒井康隆の『日本以外全部沈没』(角川文庫)を
見つけてしまい買おうかどうか本気で悩んでいたら
いったい何の為に町に出て来たのかが分からなくなり
店内をブラブラしながら、思い出す作業に没頭、そして
「おお、こんなことをしている場合ではないぞっ」
と本来の目的を無事に思い出すことができ、今度は
四条通へと足を運ぶ。

自転車を室町通りにある某芸術センターに止め
ついでに、そこで働く友達に挨拶がてらに
「このへんでカーテンの証明写真、ない?」

「知らん。そのへんにあるんぢゃない?」

というわけで、そのへんをウロウロしてみたが
やはり、ない。

地下鉄の四条駅付近に行けばあるかな、と階段で
改札口近辺を捜索してみるが、ここにも、ない。

もしや、京都には自動証明写真撮影機は存在しない
のではないかという、これまで誰も気づかなかった
事実に、もしや僕だけが到達してしまったのではないか
とか下らない妄想に支配されそうになったので、地上へ
あがり新鮮な湿度たっぷりの空気を肺に沈めた。

ドサ周りの刑事みたいに革靴で歩きまわりながら
いたる所で出くわす「証明写真撮ります!」と
掲げられた写真屋さんを、ことごとく無視してゆく。

正直に告白するのなら、たしかに、「もういいや、
写真屋さんにお願いしよう」と思ったことは
1度や2度ではない。

と、その時である。

「あった、たしかに、あそこにあった。
でも少々、遠いな」

思い出したは良いが、その場所は烏丸今出川で
ここからだと自転車で10分ほどだろうか。

遠い、というよりも、むしろ、めんどくさいな
と思わなかったではないが、もうこうなったら
何が何でも自動証明写真撮影機である。

南への一方通行な室町通を、むんむんと
自転車で北上。

烏丸今出川に着くと、やはりあった。
南東角のコンビニの一角に。

ああ、と短く嘆息し、カーテンを開けようと
して、少し、困ったな、と思う。

コンビニは入ってすぐに雑誌売り場があって
そこには、たくさんの学生達が立ち読みを
している。
そして、自動証明写真撮影機は、その列に
向かい合わせるようにして存在している。

何だか見られているようで、照れるな
とか思ってみたりもしたが、ここまで来て
撮らないわけにはいかない。

男には引けない時があるのである。

この程度のことで「男」を語りたくはないけど。

さっそうとグレーのカーテンを引き
料金を投入しようと財布を開くと
5,000円札しか入っていない。

お札を入れるところを確認すると
案の定、1,000円札だけ。

しかたなくコンビニに入り、さて
何を買おうか。

ジュースや水を買っても良いのだが、
何だか釈然としない。

よし、ビールだな、うん、こんな時は
ビールだ。

缶ビール1本を5,000円札で購入して
撮影の後の楽しみにしよう、そうしよう。

撮影機に戻り、料金を投入し、イスを
グルグルと低くする。

2回の撮影が済むと画面に2つの
画像が表示されて、1回目と2回目と
どちらが良いか選択できるシステムに
なっているようだ。

これは便利、と驚きつつも、
2枚ともネクタイがバッチリ歪んでいた。

「撮り直しはできないのか」と思って
よく画面を見てみると
「1度だけ撮り直しできます」
とのメッセージ。

すごいぞ、自動証明写真撮影機。

すかさず「撮り直し」の赤いボタンを
押し、ネクタイを直し、改めて撮影。

プリントアウトまでの時間を有意義に
過ごそうと缶ビールのプルリングを開ける。

いやぁ、一仕事の後のビールは旨いなぁ
と充足の時間を堪能していると、アッと
いう間に写真が出て来た。

まだビール飲みきれてないんですけど。
ていうか、1分も経ってないんぢゃないのか。

グレーのカーテンの横を見ると
「27秒プリント」と誇らしげに
書かれてある。

さすがの僕といえども、27秒で
缶ビールを1本開けるのは大変な作業だ。

すっかり陽が暮れた町で、コンビニから
溢れてくる蛍光灯に照らされて、缶ビールと
出来たばかりの証明写真を持つシャツ姿の男。

これを僕が第三者として見たのなら
さぞかし面白く感じたことだろう。


出て来た写真を見て、某芸術センターで
会った友達の言葉が思い出された。


あいかわらず怪しいな




| 鹿月秋 | - | comments(4) | trackbacks(0) |
青い海まで4層分
夢を見た感覚だけが残っていて
でも、内容がまったく思い出せなかった。

それは、まるで、海の底にガラス片の
ようなものがあって、太陽の光を浴びて
キラキラと光っているような感じ。

僕はそれを潜って、取りに行こうと
するのだけれども、素潜りで到達するには
少し深すぎる、そんな感じだろうか。

それは、けして、嫌な感覚ではなく
なぜだか温かな感覚がする。


ああ、見れなかったな、夢
と思いながら目を覚ましたのに
午睡で見た夢は覚えていた。

それは、これまでにも何度か
登場した場所だったからなのだろう。

1級船舶資格で乗れるくらいのサイズの
船に僕は知人らしき人物たち3人と乗り込んだ。

それほど大きくない船だというのに
4層構造で、一番上がブリッジ、その階下の
全てが客室になっている。

船首のほうから最下層まで階段で降り、
僕たちは寝台特急のB寝台のような
簡易のベッドが4つあるだけの部屋で
荷物を解いた。

それから最上階へと階段を昇ったのだが
僕一人だけ、また部屋へ戻ろうとした。

今度は船尾に設けられた階段から降りて
ゆくと、徐々に海面が近づいてきて、
それは以前、石垣島から波照間島へと
向かう船の上で見た海の色のように
おそろしくなるくらいに青い海だった。

階段を降りながら、「そう言えば前回
見た夢では、この船尾に赤い脱出用っぽい
箱型の船があったな」などと思い出した。

最下層につき、客室へと続く扉を開くと
そこは、たしかに客室ではあるものの
さきほど僕が見た景色とは全く違う
ものだった。


ていうような夢を見ました。


お昼寝って、最高ですね。



| 鹿月秋 | 昨夜の夢、今夜の夢 | comments(0) | trackbacks(0) |
オープンドア・マインド
部屋よりも外のほうが涼しいということが
ある。
昨夜もまた、そうだった。

だから、帰宅後、玄関と窓を全開に。

玄関には、薄手ではあるものの、布を
張っているので、中までは見えない。

平和な日本だからこそできる芸当
だろうな、などと思う。



先日、奥田英郎の作品を読んだ、
と書いたきりだったので感想を少々。

『家日和』(集英社)
読み進めてはじめて、これが短編集であることに
気づいた。
最初の作品がずっと続くとしたら、きっと
読み疲れただけだろうな、と思う。
短編集なだけあって、様々な「家模様」が
描かれていて、トータル的には好きだな、
と思えた作品。
奥田英郎を最初に読むのなら、この作品は
良いかもしれない。

『町長選挙』(文藝春秋)
どこかで見たことがあるような
カバーデザインだな、と思っていたら
伊良部精神科医シリーズだった。
いつもの伊良部節満載の作品ではあったの
だけれども、驚いたことが一つ。
それはマユミちゃんが、よく喋っていたこと。
マユミちゃんの友達が登場したこと。
マユミちゃんの私生活が少し見えたこと。
これらは非常に大きな驚きだった。


小説だけではなく、映画も何本か観ました。

『パプリカ』
監督/今敏
原作/筒井康隆
製作/マッドハウス
これが元々、小説だということが驚き。
どんな言葉たちを操って、この世界観を
表現していたのか、気になる。


『フラガール』
監督/李相日
脚本/李相日、羽原大介
製作/李鳳宇
「良い」とは聞いてはいたのですが、
まさか、この僕が映画を観て泣いてしまうとはね、
しかも2回。


『蟲師』
監督/大友克洋
原作/漆原友紀
脚本/大友克洋、村井さだゆき
蒼井優が好きです。
りりィが好きです。
でも、大森南朋が1番好きです。
(※注:僕はゲイではございません)

『シュガー&スパイス〜風味絶佳〜』
監督/中江 功
原作/山田詠美
脚本/水橋文美江
製作/亀山千広
夏木マリは、すごい。
まぁキレイな映画なんぢゃないですか。


『恋愛寫眞』
監督/堤幸彦
脚本/緒川薫
製作/松竹ほか
誰かが「面白い」と言っていたのを
思い出し観てみたのですが、なんのための
VFXなんだか分かりませんでした。
なくて良かったんぢゃないか、とも思ったのですが
これがコメディ映画だと思うと、なるほど、
必要だったな、と思えてきました。
ていうか誰だよ、こんな映画が「面白い」
なんて言ったの。



気づけば折り畳んだ布団を枕代わりにして
大の字になって眠っていた。

目が覚めると、やたら首が痛い。

どうやら、寝違えたらしい。

ふと、玄関を見るといつもは暗いはずの
場所に明かりが差している。

玄関とキッチンの間仕切りに引いてある
布を開けると、玄関の戸が開いたままに
なっていた。

ここが平和な日本で良かったな、と
朝から思ったのでした。


それにしても、首が痛い。

現在の稼動範囲は、左に45°、右に5°しか
傾けられません。
| 鹿月秋 | こんなん読んでみました | comments(4) | trackbacks(0) |
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