鹿月秋の晴耕雨読

鹿月秋(from-origin design)の、他愛もない、そして、くだらない日常を無駄な長文で綴っています。
鹿月秋の晴耕雨読

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夢の中でも僕は、どこにも属せない
昨日はブログの記事を書きながら
ワインを1本空けて、どんな事を
書いたのか、ほとんど記憶から
なくして、ついでに意識もなくなっていた。

気づけば電気ストーブ、ガスストーブ、
エアコンの暖房をつけたままソファで
眠ってしまっていた。


あまりにも熟睡したためか、昨夜は
浅い眠りの中で、いくつもの夢を見た。



そこは僕たちが、よくたまり場にしていた
友達の弟の部屋。

今日も僕たちは、そこで集まっていた。

僕の友達の弟には、僕たちと違い、
頭に角が3本、生えている。

それが理由で、友達の両親から、弟は
家の3階にある部屋に幽閉されていた。

そこは僕たちにとって、かっこうの
たまり場だった。


僕たちは別段、弟と口を聞く訳ではない、
ただ、自分たちが自由に話ができる場所を
求めていたのだ。


いつしか日は暮れて、僕は特別、仲が良いわけ
でもない友達の兄と池へと向かう途中にある
細い薮に覆われた道に並べられたガチャガチャ
に向かった。

そこには、30台以上ものガチャガチャがあった。

他の友達と違い、おこづかいを満足にもらえていない
僕には珍しく、その日は軍資金が友達並みにあって
興奮気味に、ハンドルを回していた。

それを友達の兄は、面白くもなさそうに隣で
見ていた。

僕が十分に堪能すると、そこから池のあるほうへと
二人で黙ったまま歩いた。

道は池に近づくと徐々に広くなり、川石が
ゴロゴロと転がっている道になった。

と、道の真ん中に左右、違う種類の靴が
目に入った。

「えっ」と僕は小さな悲鳴をあげた。
視線を左の斜面へと移すと、そこには
小学生の男の子が土に埋まっていた。

僕たちは少年を土から抜き出すと
「危なかった、こんなルートに出るとはね」
と少年が快活に答え、無事であることに
安堵した。

僕たちが、ついさきほど渡った小さな川沿いに
少年と同じ年くらいの少年少女たちが1クラス分
くらい山の奥から歩いていて、「あのルートは
ここに繋がるんだね」とおしゃべりしている。

無事であって、友達もいるのなら、それで良いか
と僕たちは、さらに池の方へと進んだ。

暗闇の中に、池が浮かんでいた。

池の水が、みるみる水かさを増している。

小さな女の子の叫び声がして、振り返ると
用水路に、増水した池の水に少女が溺れていた。

僕は慌てて彼女を助けようとしたのだが、その
水量に負けて、彼女の手を掴むことはできなかった。

何の為に僕は今まで水泳をしていたのか、
怒りの眼差しを池へと向けると、池から
髪の長い女性が、こちらへと恐ろしい早さで
近づいてきた。

僕は、恐ろしさを感じるよりも、怒りで
少しも怖いとは感じなかった。

女性の顔が見えた。

長い髪が顔にベットリと張り付いている。




というシーンで目が覚めました。



| 鹿月秋 | 昨夜の夢、今夜の夢 | comments(0) | trackbacks(0) |
赤い夢の続きは、いつ見れる
昨日はブログの記事を書きながら
ワインを1本空けて、どんな事を
書いたのか、ほとんど記憶から
なくして、ついでに意識もなくなっていた。

気づけば電気ストーブ、ガスストーブ、
エアコンの暖房をつけたままソファで
眠ってしまっていた。


あまりにも熟睡したためか、昨夜は
浅い眠りの中で、いくつもの夢を見た。


いわゆる「シリーズもの」の新作夢を見た。

僕の場合、「シリーズもの」の夢は、なぜか
たいていミステリーテイスト。

そして、かなり久しぶりとなる新作夢の
続きが楽しみで仕方がない。

この新作に題名をつけるなら「赤い夢」だろうか。


僕は誰かからの指令で、ある女性の脱出に手を
貸すことになった。
もちろん、会ったこともない女性だ。

僕は町に潜り込んだ。

その町はスウェーデンのストックホルムにある
ガムラスタンによく似ていた。
映画『ゲド戦記』でアレンがテルーを助けた
街並に似ていた、と言えば分かってもらえるだろうか。

石畳とレンガで作られた町の中に、その女性は住んでいて
僕が訪れると、「さぁ早く逃げよう」と言う。

彼女が纏っていたコートは、赤レンガのような
真紅のコートだった。

僕は、自分に課せられた使命を、よく
理解しておらず、その一方で、彼女は
自分の状況を把握していた。

レンガ造りの建物に設けられたハシゴを
降りながら「どうして君を助けなければいけないの」
と尋ねると、「これを読みなさい」と1冊の
本を手渡された。

それは、彼女自身によって書かれた彼女の
自伝らしいかった。

ハシゴから石畳に降り立った僕たちは
細い道を駆けはじめた。


彼女は何から逃げなくてはいけないのだろう。

僕は何故、彼女を手助けするのだろう。



これからの展開が楽しみな夢に出会えた夜だった。



| 鹿月秋 | 昨夜の夢、今夜の夢 | comments(2) | trackbacks(0) |
羊水の中の休日
-食後の珈琲篇-


食後に旨い珈琲を飲みたいという欲求は
人間ならば誰しもが思うことだろう。

それを止める術を、僕は持たない。

しかしながら、現像に出した写真が出来るまで
まだ少しばかり時間がある。

何軒かの古着屋さんを巡り、僕が所望していた
コートが見つからないこと、ブーツではないものの
青い中国産のアメリカ靴を発見した。


そうこうしている間に現像が上がる時間になり
今回のテーマ『あったかいもの(人をふくむ)』
とは正反対な写真を撮っていたことを知る。

夜の木屋町


これでは次回の写真コンテストでも敗戦濃厚ですな
というわけで、こっそりポートレイト撮影。


コーヒーが飲みたいな、と思い、さて、
どこへ行こうかと思う。

久しぶりに前田コーヒーに行こうか、
と四条烏丸へと向かう。
おいしいコーヒーが飲みたい。

なのに、いざ、前田コーヒーのある
京都芸術センターに着くと、それほど
コーヒーを飲みたくないかもしれない
と感じ、グラウンドの傍に設けられている
喫煙スペースで一服。

タバコとコーヒーの相性の良さは僕が
言うまでもない。

前田コーヒーまで7メートルを軽快に
闊歩して、新しい事実に遭遇した。
「10月1日より全席禁煙」

そうか、先に一服して正解だったらしい。

僕にとって、この場所とタバコは大きな
意味を持っていて、僕がこうして6年も
京都に居座っているのは、ここでタバコという
存在があったこそなのだ。

あの頃は、この旧校舎の中は、いつもニスの
香りがしていて、それが神戸から京都へ通う
僕にとって、「京都に着いた」と実感させた。

同時に、その匂いは当時、僕がよくつけていた
「π」という名の香水の香りを思いだせた。


なんて、ちょっと昔のことを思い出しながら
帰途につく途中に酒屋さんが目に入った。

そのついでに購入したスペインワイン、
BERBERANA Carta de Oro RESERVA 2002 RIOJA
を飲み干しました。



休みのたびに思うのですが、休みの日は
まるで瞳孔が開いたままのような、つまり
何と言うか、今日の曇天のように、怠惰な
心情になって、浮き沈みのない、悪く言え
不感症になってしまいがち。


言い変えれば、それは、羊水の中の子供の
ようなものなのかもしれない。



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羊水の中の休日
-ランチまでの1時間 後編-


烏丸通と丸太町通の西南角にある「烏丸 西洋軒」
あるいは、その西にある「レストラン白翁」にするか。

それぞれの店先に掲げられたメニューボードを
閲覧し、それほど差異がないことを認めた僕は
『烏丸 西洋軒』を選択した。

ドアを開け、出迎えてくれた、お婆さんと
呼んで差し支えない切り盛りしている女性に
「オススメは何ですか」と問うと
「ミックスフライ定食とかハンバーグ定食ですかね」

油っこいものは、ヤだなとかブションの時に思った
はずなのに、僕が注文したのはミックスフライ定食
だったのは謎であるとしか思えない。


クチャクチャ、ゲウッと僕の向かいに座る
スーツの襟元の何かのバッヂをしている
お爺さんが、「ご飯、ちょーだい」。

どうやら、定食のご飯と味噌汁を後出しに
することもできるらしい。

彼は、瓶ビールを、あたかも日本酒のような
手つきでビールをグラスに注いでいた。

トントントンッとキャベツを千切りする音に
NHKの体操の番組が重なる。

「自分の体調に合わせて体操しましょう」
と呼びかけるブラウン管の向こうのオジサンの
左と右の肩の位置が違っていて、だからなのか
首も垂直ではなく歪んでいた。

「こんな人に教わる体操に意味があるのか」
と僕は疑問を抱いたが、それに気づいた人は
店内にはいないようだった。


ミックスフライ定食が運ばれてきた。
エビのフライ、何の魚か分からないけど
白身魚のフライ、クリームコロッケ、それから
トンカツ、キャベツの千切りとシラタキの炊いたもの
ほうれん草のゴマ和え、ひじき、マッシュド・ポテト。

営業マン時代に培った早食いを放棄して、ゆっくりと
咀嚼する。

店内の時計を見ると、家を出てから、すでに
1時間が経過していた。



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羊水の中の休日
-ランチまでの1時間 中編-

今回も不戦敗を喫した僕と言えども、
これで途方に暮れることは、もう、しない。

行きたい店なら、まだまだあるのだから。


今出川通を走っている時に、ようやく発見した
「casa bianca(カーサビアンカ)」。

旨い店として、いろんな人から「一度は行ってみるがいい」
と言われていた店。

今日は、ここにしようかと店先に自転車を止めた
その刹那、友達が言っていた言葉が脳裏をかすめる。

「旨いけど、俺たちの収入では厳しいのな」

『有頂天家族』(森見登美彦/幻冬舎)の
矢四郎みたく、すっかり怖じ気ついた僕は
危うく「低所得者」という尻尾を露呈する前に
その扉を開かずして移動を開始した。

向かうは二条川端の『夢屋』だ。


焼きそばフリークの友達が「ここは旨いっ」と
太鼓判を押す焼きそばの旨い店。

自転車を反転させ、川端通まで戻り、鴨川沿いを
南下してゆき、そして看板が見えてきた、そして
僕は、「なるほどねっ」と気さくに独り言。

看板に書かれた営業時間のお知らせによると
どうやら17時からの営業らしい。

今の時間は、14時半だ。

『夢屋』に行くつもりはなかったという
素振りで二条通を西へ向かう。

二条寺町の『ブション』でランチ、という
アイデアも悪くはなかったのだけれども、
お皿から溢れ出すフライドポテトを、今日の
最初の食事とするには、少々、重いなってことで
スルーして、寺町通を御池通まで南下して、いつもの
写真屋さんに現像をお願いして、よし、いざ行かん
『オムライス専門店ノエル』。

烏丸竹屋町を東に入ったところにある店まで
行く、その道中で、昨夜の情景がフラッシュバック
する。

丸太町通を烏丸通から西へと行くと、2軒ほどの
洋食屋があって、「いつかは行ってみたい店リスト」
にクレジットされてある店が「おいでやす」と
僕を誘う。

ごめんね『ノエル』と心の中で謝りつつ、店の前を
通りすぎ、烏丸通を西へと越えた。



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