鹿月秋の晴耕雨読

鹿月秋(from-origin design)の、他愛もない、そして、くだらない日常を無駄な長文で綴っています。
鹿月秋の晴耕雨読

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雪が降る町
天気予報では、明日あたり
雪が降るそうです。


ずいぶん寒い大晦日と
元旦になりそうです。


みなさん、良いお年をお迎えくださいませ。



2008年、最後の晩御飯を食べながら。


ちなみに、メニューは
日本酒
だしまき
野菜サラダ
メンチカツ


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僕の手から零れ落ちるもの
その機能として、けして
零れ落ちてはいけないものが
はじまりを告げる合図だった。


それでも浅い角度からだと
それが、ちゃんと機能していることが
分かった、分かっていた。


しかし、それも長くは続かず
ついに先日、その機能を喪失した。


デジタル液晶の腕時計の
ディスプレイが、おそらく、
液漏れが原因で何も表示しなくなった。


父ちゃんの勤続20周年か何かで
会社から贈呈されたという
時計だったのに。


そんな事はない、と分かってはいるのだけれども
何か、彼の「勤続20周年」に水を差したような
そんな気持ちにさせられた。



ある朝、開店作業をしていると
右手の甲から出血していることに
気が付いた。

どこで、どうやって傷をつけたのか
皆目見当が付かない。

真円に近い、その傷口から
つつと血が流れている。


その傷が癒えないままの
明くる日、ワインを開けようとすると
誤ってソムリエナイフで
左手の甲を傷つけてしまった。

何もなかったフリをして
抜栓したあと、お客さんと
喋っていると血が流れ落ちはじめた。



この1週間の間に、
僕の手から零れ落ちたものが
あったのだ。



僕は果たして、何を
零れ落としたのだろうか。



テーブルの上に置かれた腕時計を
見やると、液晶は元に戻っていた。


静かに、ジッとしていると
取り戻せるものらしい、
それが何かなのかは、
僕はまだ、気付けていないのだけれども。



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深夜と早朝の狭間で、おまじない
シャッターを閉めようと、顔を上に向けると、
半月が、暗闇に浮かんでいるのが見えた。

僕は、鼻から深く冷たい空気を肺へと送り込む。


「大丈夫」
僕は、心の中で唱えてみる。

大丈夫、僕の世界は正常に機能している。



世界が正常に機能していないように感じた時
僕は、できるだけ、丁寧に、丁寧に仕事をするように
心がけるのだ。

いつもよりも丁寧に、丁寧に。


それは誰かが言っていた言葉と近いものがあるな
と思う。

「ジンクスを守ることは、つまりは余計な雑念を
排除することなのだ、その多さが無意味であることは
重々、分かってはいるけれど」


普段なら、もういいや、明日やればいいや、
と思ってしまう仕事も、こんな時は、ちゃんと
こなす。

それらを消化してゆくごとに、僕の世界は
じょじょに正常に戻ってゆくような感触を
覚える。

だから、より丁寧に、丁寧にやるのだ。

深夜と早朝の狭間の時間で、一人で行うからこそ
それは、正確に戻ってゆくように感じる。

その作業に同梱されている一抹の淋しさに似た
感情は、この際、思い切って、気づいていない
ことにすることが肝要。



昨夜も、こうやって、安物ののピノ・ノワールを
飲んでいると、友人から電話があって、

「寿司でも喰いゆこうか」

悪くないね、出かける準備ができたら連絡するさ、
と答えた。


昨日の休日は、東山松原にあるフレンチで、
スープと田舎風パテと牛肉の煮込み香草焼きなる
ランチとワインを頂いた。

その後、街へ赴き、新しい仕事靴と相性の悪かった
靴下数足が悲鳴を上げるようにして親指付近で破けてしまったので、
その補填と、うっかり前を通ってしまった酒屋さんで
安物のピノ・ノワールを1本。

昨日はシラーのようなパワフルなワインではなく、
繊細なワインがご所望だったのだけれども、安物では
繊細なんだか、味わいがないだけなのか、実に微妙だった。


友人と待ち合わせした烏丸に到着した時には、すでに
友人の頭から「寿司」という言葉は抜け落ちていて、
けっきょく、僕たちが向かったのは、鉄板焼き。

そこでビール2杯と、シーザーサラダと豚玉と利休焼きで
お腹が膨れて、そのビルの地階にあるバーでウィスキー。

さらに別に友人も合流して、男3人で、キャバレーについて
昔日のキャバレーについて意見交換をする。

「僕たちがやるのなら、あの混沌としたキャバレーを
やるしかないね」
というイノセント的結論をみた。

こういった下らない夢に真面目に語ってしまうのが
男というものなのかもしれない。

あるいは、単に、僕がそういった種の異性を知らないだけなのか。


さぁもう一軒ゆこうか、と地上に出た僕たちは、
ウロウロしたり、断られたりしながら、けっきょく、
別な地階にある店に腰を落ち着けた。

24時をまわって、酔いどれ男3人を収容してくれる
懐の深い店は、どうやら烏丸には少ないらしく、
ようやく見つけた店は懐の深さを体現するかのように
地下深くだったりするのだ。


午前2時すぎに家に着いた僕はソファの端っこに
座り、ジャケットも、帽子も、マフラーも外すことなく
そのまま眠ってしまったことに気づいたのは午前7時半だった。



今夜は、と僕は思う。

今夜こそは、貫徹しよう、
丁寧に、丁寧に。


それは、祈りではなく、おまじないなのだ、
それは深夜と早朝の狭間にだけ存在する、おまじないなのだ。




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ダンス公演 SUGAR&salts「4beers」
■友達の公演のお知らせ■

SUGAR&saltsdance performance

『4Beers』

手を伸ばせば届くと思っていた
囲まれた場所 
激しい痙攣動けない身体
求め抱き合う人々
少しBeerを飲んだら楽しくなるだろう
そう思って 一杯のBeerを注文する

2008.12.20 sat. 19:00〜 23:00〜
12.21 sun. 13:30〜 17:30〜 19:00〜 ☆after party!!☆

*上演時間約60分*
開場は開演の30分前です
ADV:1500 yen
DOOR:1800 yen(with 1 drink)
VIP席チャージ+500 yen

超能力+CPG:canary production gallery
堀川丸太町を西にすぐのファミリーマート地下
tel/fax.075-821-3180


企画・制作:SUGAR&salts
演出:日置あつし
出演:小柳津仁
   高室久志
   日置あつし
   森元美衣
   アミジロウ(怪傑ラッキーランドセル)
   今在家祐子
   塩島あゆこ
   森衣里
音楽:ネピア
   chiico
   マサオ
   アンチetc.
衣装:森本康
宣伝美術:chiico
写真:miyuu
協賛:超能力+CPG:canary production gallery
   アートスペース其の延長
   造園社樹洛
| 鹿月秋 | こんなん観てきました | comments(0) | trackbacks(0) |
2ステップ・スリーピング
大丈夫だと僕は思っていたのだ。

僕なら、大丈夫だと、思っていたのだ。


でも、それは圧倒的に僕を浸蝕して、
僕を超越してしまったのだ。

たとえば、そうゆう話し。



職業的に、どうやっても手が荒れてしまうのだけれども、
はじめは左手の小指だけに収まっていた傷が、新たな
局面を創出してゆき、両手との全面戦争にまで広がって
しまった。

ヤツらは、それに飽き足らず、ある朝、洗い物をしていると
左手の甲から、唐突に、一筋の流血。

あああ、こりゃもうダメだな、全然ダメだな、
と観念して購入した緑色したゴム手袋。



ケータイ電話を店に忘れたままの定休日は、
気づけば午後の2時過ぎで、予定の半分が
ロストしてしまっている。


残念ながら、それを取り返す術を僕を持たないので
最低限の仕事(それは風呂に入り、洗濯機を回すこと)を
こなして、室温から想像するよりも暖かな外に出る。

仕事の買い物を済まして、ケータイを取りにゆく。

そう言えば、まだ食事をしていなかったな、と午後5時。


三条川端を東に入った赤提灯なる店で、たらふく
魚を食して、三条京阪で白ワインを1杯だけ。


顔を出さなければいけない店に行けども、
3店舗とも、まだ開店前で、四条通を下がった
店で白ワイン。

ぐずぐずしているうちに、友達から誘いの電話が鳴る。

中略



そして7軒ほどまわって、もう、撃沈寸前です。


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