鹿月秋の晴耕雨読

鹿月秋(from-origin design)の、他愛もない、そして、くだらない日常を無駄な長文で綴っています。
鹿月秋の晴耕雨読

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僕は神戸生まれ元コー育ち
ずいぶん桜も咲きはじめて、
前々から花見の約束をしていた
神戸に阪急電車で向かう
午後の2時。


雨の予報だったのに僕が
部屋を出る時には青空も
見えていて、良い兆候。


神戸に近づく車窓の先に見える
六甲山系を覆うように質量的な雲が
海方向へと流れていた。


それを、ぼんやりと眺めながら
僕は、いつか僕が店を持つように
なったら、という妄想をしていた。

もし僕が店を持つのなら、
こうしたいな、と思う。

広いめの土地を買うのだ。

そして一階に店を構えて
二階が僕の住処。
三階から四階は賃貸住宅にして
家賃収入を得る。

店は午後の3時くらいから翌朝の3時まで。

家賃は手渡しにしてもらい、
借り主たちは店に顔を
出すことになる。

そして僕は家賃の御礼に
ビールをご馳走する。

カウンターには僕と歳の近い人たちが
座っていて、月末になると
上階に住む住人たちが陣取ることになる。

いつしか彼らは店の常連の
おじさん達とも顔見知りになり
小さな小さな社交場を形成する。


そんな姿をイメージしていた。

悪くない発想だな、と思う。



雨に合わせて白地にブルーのストライプシャツ、
ネクタイは少しヴォリューム感のある
青味のストライプ。


本当はこれに青色のカフスボタンを
つけたいのだけれど、僕には
持ち合わせがない。


神戸に行く理由の一つが
青色のカフスボタンを探すことでもあった。

これは圧倒的に僕の偏見だが、
京都では見つからないだろうけど
神戸なら見つかることができる
と僕は信じていた。

ところが、ここ何度か神戸に帰ってきて
探してみても、なかなかに
見つからない。

あるいはブルーカフスそのものが
需要の少ないアイテムなのかもしれない。

紺色のネクタイを絞める人は
果たして何色のカフスをするのだろうか、
こんなにも紺色のネクタイが
溢れているというのに、である。


そして僕は考えた。

そういった少し風変わりなアイテムを
見つけることができる場所を。

その場所は僕にとって白熱灯のような
淡くて懐かしい場所。

一般的に、そこは「元コー」と呼ばれていて
正確には「元町高架下商店街」という。


およそ15年前、高校生だった僕は
毎日、元コーに通っていた。

そこには当時の僕が求めているものが
全て揃っていて、なおかつ、
高校生の僕の懐事情にまで
精通している場所だった。

残念なことに今では、すっかり
様変わりしてしまってはいるが
それも2番街までの話で
3番街より向こう(7番街まであるのだ)
側には関係のないことだった。


新しくできた店を素通りしてゆき、
もちろん、茜屋本舗や山猫商会には
顔を出したのは、彼らもまた
世相とは別次元の世界観を
崩していないからだけれども、
それはともかく、僕は3番街まで足を伸ばした。

予算としてカフス一つに5〜6000円ほどを
考えていた。

僕はすっかり元コーが何たるかを
見失っていたとしか思えない。

カフスを3つ買ったのに
わずか2500円だった。

たしかに僕の思い描いていた
ブルーカフスではないものの
間違うことなくブルーなカフスも含めて、
である。

それを祝うかのように雨が降りはじめた。


こんな僕の願いを聞き入れてくれた
元町高架下に還元しようと
僕は大衆居酒屋の暖簾をくぐった。

時間は午後の5時をいくぶん
まわったところだというのに
サラリーマン姿のおっちゃん達が
席を埋めていた。

数年前の僕であれば、
こんな時、大衆居酒屋なんか
選ばずに、お洒落風情なカフェを
選んでいただろう。


瓶ビールの大、
鬼あさりの酒蒸し、
キスの天婦羅、
にぎり盛り合わせ、
〆に熱燗を1合。



3週間も刈っていない
髪の毛のことも
心にひっかかりはするが
こういう時間を僕は
いつまでも、やめられないし、
愛しつづけるのだろうな、
なんて事を思う。



雨男にふさわしい休日だと思う。



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目が覚めると、そこはナイフとフォークだった。
ゴールデンウィークが為せる業なのか、
3月生まれが多いな、と感じる。

今週に至っては、16日、17日、18日、19日
と友人、知人の誕生日が
続いていて、今月だけでも10数人の誕生日を
数えることができる。

この調子だと「誕生日破産」するんぢゃないかな。


そして今、まさにその誕生日パーティーに
向かう途中のカフェで
ビールを飲んでいる。


「しゃぶしゃぶしたいな、
それも肉ばっかりの」
というリクエストに答えようと
肉屋を数件、巡ってみたものの
どこも休みなのか、あるいは
すでに閉店してしまったあと
なのか、固くシャッターを閉ざしていた。


時刻は午後の6時を迎えようと
していて、どう控え目に
考えても肉屋さんは閉まっている。

途方に暮れた僕は、洗濯機が止まっているはずの
自宅に一旦戻り、友達から借りていた
DVDの続きを観た。

今、僕の手元には4枚ほどの
借りたままになっているDVDがある。



というところまでを、
先週と先々週の水曜日に書いていて、
タイトルから大きく外れた
ところまで来たので、
そして、そもそも何を書こうとしたのか、
行間から何一つ、漂ってこないので
打ち切り。


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