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2009.06.29 Monday 16:16
低気圧、君がマイケルをやったんだね
「いいね、低気圧が迫ってくるとワクワクするね」
カウンターの向こうで、常連さんが言う。 ええ、そうですね、よく分かります、 と僕は答えた。 常連さんの顔は、すっかり上気している。 たしかに、天気予報でも間もなくで大雨になると伝えている。 大きなガラス扉の向こう側で木々の葉が強い風に弄ばれている。 間もなくだな、と思う。 そうして、マイケルは死んだ。 だから僕は何年かぶりに風邪をひいたのだ。 「クスリを持ってきてあげよう」 なんて言われても困ってしまう。 僕を織り成す60兆個の細胞たちが がんばって戦っているというのに 僕が弱気になって、どうすると いうのだ。 と言い続けて今日で五日目。 咳のしすぎで、腹筋が引き締まったような 気がします。 喉が焼きついたエンジンみたいに 熱を帯びつづけているような 気がします。 このまま、うまく行けば ムーン・ウォークだって できるかもしれない、 その時はマイケル、 君に見てもらおう。 2009.06.08 Monday 16:54
物欲主義者の日常と定休日
ストローハット
レインコート メガネ(色つき) 普段、それほど物欲主義ではない 僕も、季節が代わる瞬間には 欲しいものが出てくるのである。 ワイドパンツ タンクトップ リネンのシャツ 次の水曜日には神戸だから 買い物をしよう、 そして旨いものも食おう。 市役所裏あたりで、洋食 (グリル十字屋) 東門街でビストロ (ビストロ純、北野坂2筋目左) トア・ウエストで中華 (青葉、順徳、愛園) 南京街で穴子 (檜垣、西門1筋南) 栄町で中華 (明楓、みなと元町から下へ) 北野で中華 (天竺園、鴻華園、燕京、東門街を抜けて中山手通り山側界隈) 兵庫でフレンチ (プティ・ポワ、兵庫駅山側右に、大きい通りを左で2筋目) さぁ、どこ行こうかな、 とにかく、京都でランチかな。 2009.06.05 Friday 04:37
荒神口美食倶楽部
目を覚ますと、ソファに見知らぬ
誰かが横たわっていた。 よく見ると、それは人ではなく、 昨夜、僕が脱ぎ捨てた衣服が 人の形をしているだけだった。 頭の奥が、痺れている。 その痺れが過ぎ去るのを待ちながら 昨日の出来事を追い出してみた。 火曜日の夜、それは夜と呼ぶには ずいぶんと青みがかった空で、 足踏みしていた僕たちを置き去りにして すでに「水曜日」として動きはじめていた。 11時ごろに起きて、近くの酒屋さんで お祝いの日本酒と、それから自分用に 缶ビールを1本買う。 洗濯機を回しながら、缶ビールに口をつける。 時刻は12時を少し過ぎたところで、 リネンのシャツを羽織って、二条通にある 寿司屋の暖簾をくぐった。 お寿司と瓶ビールの昼食を、30分ほど かけて食べ終わったころには、僕以外の お客は一人として残っていなかった。 お寿司で、というよりもビールで膨れた お腹を姿見に晒して、3週間ぶりのバリカン。 さっぱりした気分で、1週間ぶりの熱いシャワーを 浴びる。 つい数日前まで「ライフラインなんて、くそくらえ!」 と吠えていたことなんて、すっかり忘れた顔して 熱いシャワーを浴びる。 四条木屋町に19時。 それまでに、やっておきたいことがあって 重い腰をあげて、街へ向かった。 どうしても新しいサンダルがほしくて、 何軒か靴屋を回ってみたものの、これぞ、 というものが、なかなか見つからない。 今日という日に何かしらの烙印を押さなければ いけなくて、そして、それはサンダルだと 決めていた。 まぁ及第点かな、と選択眼がすっかり 弱ったタイミングで見つけたサンダルは 予算よりも大幅にオーバーしていて、 僕の財布は、残金200円を残すばかりに なっていた。 帰り際、2日にオープンした知り合いの店に 顔を出し、日本酒を贈り、 「今度ゆっくりと来ます」 と言い残して、足早に退散した。 ビール1杯さえ飲む余裕がなかったことは ジェントルまがいの颯爽さで、ごまかす。 アパートに戻ると、中途半端な時間が 浮遊していた。 映画『ビッグ・フィッシュ』で、自分でも 気づかないうちに涙を流すと、待ち合わせまで 1時間と少し。 ブルーのシャツと太めの黒いパンツ、 ゴールド・イエローのネクタイ、 ストライプ生地のサックスブルーの ジャケットに着替えて、街に向かう。 待ち合わせ場所の近くで、飲みながら 待とうと思っていたら、途中で、知り合いに 出会い、「2日にオープンした店に行こう」と 誘われる。 「19時に人と待ち合わせしているから」 と僕が言い訳すると、 「なんだ、全然、時間あるぢゃん」 と言われてしまえば、断る理由なんて なくなってしまう。 店のドアを開けると、 「あれ?今度ゆっくりって、今日のことだったの?」 へらへらと笑いながら、ビールを飲んで 「今度は、本当にちゃんと来ます」 と言って、四条木屋町へと向かった。 先斗町を歩いていると、雨が少しだけ 降ってきた。 19時すぎに全員が揃い、タクシーで 今出川へ。 1ヶ月前ほどに行った和食屋さんで、 ビール、日本酒、焼酎、白ワイン。 ひそかに「荒神口美食倶楽部」と呼んでいる 月一恒例のお食事会。 2月はイタリアン。 3月はフレンチ。 4月はなくて、 5月は和食。 そして今月も、前回と同じ割烹にて。 1次会はお食事で、2次会は飲み、 というのがパターンで、 2月は宮川町のバー、 3月は一乗寺のカフェ・バー、 4月はなくて、 5月は祇園の石塀小路、 今月は三条通のバー。 久しぶりの焼酎が、いや、チャンポンぶりが クリーンヒットし、帰り道の記憶が、ない。 どうもタクシーに乗った形跡が見当たらず、 どうやら、泥酔のまま、歩いて帰ってきたらしい。 これほど自分の帰巣本能が強いとは思っても みなかった。 そして、自分の抜け殻をソファに脱ぎ捨て そのまま布団に潜ったらしい。 頭の痺れが、ゆっくりと霧散してゆく。 洗濯した仕事着をカバンに詰めて、 新しいサンダルに足を通す。 歩き方が、ぎこちない。 慣れるまでに時間がかかりそうだ。 サンダルにも、それから、この重い身体にも。 2009.06.05 Friday 03:30
ハッチバックのギタリスト
午前1時半。
烏丸御池。 彼の爪弾くギターの音色は 僕の耳にまでは届いてこない。 でも、素敵な生き方だと思う。 もし僕が京都駅からタクシーに 乗り込んでいたのなら、 出会うことがなかっただろう。 いつもよりも少し遅めの 午前9時半すぎに目を覚まし 今日のスケジュールを頭の 中で組み立てる。 止められている電気代を支払い 靴下を買いに出かけ、 帰り道でランチを食べる、 部屋に戻ったころには 電気も復旧していて 熱いシャワーを浴びる、 それから阪急に乗って 心斎橋に向かおう、 たぶん午後の3時には着くはずだ。 とイメージしている間に いつの間にか二度寝してしまい 気が付くと午後12時。 ずいぶんと予定が狂っていた。 慌てて着替えて電気代を支払い 復旧の予定時間を確認すると それまでに1時間以上もある。 遠出する気力もないので 近場でランチをしようと 目についた店に入ると 「時間かかりますから!」 僕には時間があるのだけれども 彼の言葉は明らかに『入店拒否』の ニュアンスで、たしかに その店に拘る理由も見つけられ なかったので、最近できたらしい 近くのフレンチに向かった。 店の前に到着すると、 「今週は休みます」 の張り紙。 なんだか面白いことになって きたような予感。 二条通りにある知り合いの店に 行こうかとも考えたけど、 そこまでは少し歩かなくては いけない。 大衆食堂でも良かったのだけれども 気分的には、それも違う。 それなら、と以前にも行った ことのあるスーパーの向かいにある イタリアンへ。 白ワインとパスタでお腹を満たして 部屋へ戻ってみたが、まだ 電気は復旧しておらず、でも 時間だけは、歩みを止める 気配はないので、仕方なく 季節外れの水浴び。 ほとんど、電気を諦めて冷えた身体を バスタオルで包んでいると、突然に 電気が復活した。 10分間の、すれ違い。 すっかり休日に歩く習慣が身についていて 四条烏丸まで歩いて向かう。 地下鉄の心斎橋駅に着くと、それまで 見たことがないくらいに人が少なかった。 新型インフルエンザの影響なのかもしれないし あるいは、単に平日は案外、こんなものなのかも しれない。 前回は、散々に迷ったおかげで、今回は 最短距離で友達の店に到着した。 最近になって、また読み返している 金城一紀のザ・ゾンビーズ・シリーズ、 その三作品目『SPEED』を入り口近くの テーブル席に座り、続きを読んだ。 もし、仮に、僕の涙を見たいというのなら 「ヒロシ」というキーワードを投げかけて みればいい。 僕は音もなく涙を流しているだろう、 それは映画『ビッグ・フィッシュ』の ジェシカ・ラングみたいに。 そして調子に乗って、僕はまた 性懲りもなくカウンターに立つ。 気づけば、時計の針はテッペンを指そうとしていた。 慌てて地下鉄に乗り込む。 まぁ、いいさ、と思う。 京都行きの最終電車がなければ 中崎町に向かえばいいのだ、 僕のメールに気づいてくれたのなら きっと1晩くらいは泊めてくれるだろう、 確信もなければ、もちろん、自信もないのだけれども。 0時25分、大阪発の最終電車に間に合い、 わずか30分ほどで京都に到着した。 懐事情の関係で、五条通まで歩く必要が ありそうだった。 夜の、5月にしては、涼しすぎる烏丸通りを 北上する。 長い道のりを覚悟していたのにも 関わらず、思ったよりも疲れておらず、 もう少し歩けそう。 四条通りに着くと、間もなくで御池通で 御池通まで着くと、もはや、タクシーに 乗るには申し訳ない距離になっていて、 十分にアパートまで帰れそうだった。 烏丸通から御池通に曲がる。
東へ向かいながら歩いていると タクシーのハッチバックを開けている ドライバーがいた。 彼はそこに座って、ギターを抱えていた。 メロディは残念ながら聞こえてはこない。 でも、僕は彼みたいにハッチバックに 腰掛けてギターを爪弾くような 『選択』ができる人間になりたいと 思った。 そういった『選択』をし続ける 人になりたい、と。 油小路通で信号待ちをしていると ギタリストが運転するタクシーが 目の前を通りすぎた。 プリウスが月を追って東に向かい 僕は青信号に向かって 北へと歩きはじめた。 郵便受けに1通の手紙が届いていた。 そして、夜風に冷えた僕の身体を 温めるはずのシャワーは今夜も 冷たい水しか吐き出さない。 ガスも、止められた。 |
CALENDER
INFORMATION
花の袋 ■企画・製作 チーズfilm ■監督 戸田彬弘 ■脚本 戸田彬弘・大江崇允 ■助監督 北本正和 ・角田行平 ■撮影 戸田彬弘・三浦大輔 出演 土田 愛恵 藤田直美 森レイ子 井上竜由 森衣里 日下部拓哉 小川大輝 西森教貴 他 ■劇場 ー奈良ー なら100年会館 2008年6月22日(日) 13:30/ 18:00 ー大阪ー シネ・ヌーヴォX 2008年6月28日〜7月4日 16:00/ 19:30 2008年7月5日〜7月11日 19:30 ー東京ー 下北沢トリウッド 2008年7月12日〜7月18日 12:30/ 15:30/ 20:00 順次、名古屋・熊本にてロードショー!! ■チケット 前売り 1.300円 当日 1.500円 (奈良に限り1.000円) INFORMATION
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■Today Back Ground Music
いろんな音楽に触れてみない? ■FUJI ROCK FES.go round 今年も行きます、フジロック。 ■そらの端 女優、石本径代のブログ ■graggio ダンスカンパニー graggio ブログはこちら ■kikikikikiki Dance Company kikikikikiki ■momona 河原町二条のcafe+food+bar ■Sophora セレクトショップ&ギャラリー ブログはこちら から。 ■Natsuko Kozue Official site こんな風景が、アナタにもあるでしょ。 ■private jazz そろそろ「Jazz」も聞きたいな。 ■小春日和 特別って、何ですか? ■tada time これも主婦の日常です。 ■京都・二条寺町ブログ 二条寺町で働くみんなのブログ。 ■恵世(エセ)・京都カメラ倶楽部 だって皆カメラを持ってたから ■ボクシングCafe これが男の世界です。 ■ここたび日記 スッチーやめて世界一周中 OTHERS
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