鹿月秋の晴耕雨読

鹿月秋(from-origin design)の、他愛もない、そして、くだらない日常を無駄な長文で綴っています。
鹿月秋の晴耕雨読

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インナー・マッスルはキッチンで鍛えることができます
あまり知られていないことだが、 これでも僕は小学校の2年生から 高校までの10年間、水泳を続けていた。 なのにも関わらず、僕は、その間、華奢でありつづけた。 いっさいの筋肉という筋肉から見放されていたのだ。 ところが、である。 ここ最近になって、急に筋肉質に変質しつつあるのだ。 なんなら高校の3年間など、あらゆる筋トレをしたのに それなのに、僕の筋肉は、それらに全く反応を見せず、 アルバムには板チョコにみたいな薄っぺらい腹筋を 披露するばかりであった。 20歳をすぎて、何度か、腹筋などしてみたことも あったが、それらは、すべて無駄に終わり、 もはや、僕には筋肉とは無縁なのだと感じた。 ところが、である。 最近になって、急に胸板が厚くなりはじめたのだ。 どうしてだろうと、考えてみると、 それは一つの答えに帰結せざるを得ない。 1月から新しい店に移ってから、そこは自動の 食器洗い洗浄機がなく、つまり、すべての 食器、グラス、フライパンなどを手洗いしていて それが今の僕の仕事の大半なのだ。 だから、何なのだ? と思われるかもしれないが、 これは、インナー・マッスルを鍛えている ようなものなのである。 インナー・マッスルとは、目につく 分かりやすい筋肉ではなく、その内側にある ものらしいのだ。 想像してほしい。 食器洗いに、大きな運動があるだろうか。 いや、ない。 では、運動をしていないのか。 これもまた、違う。 細かな運動の連続で、それが、 数十枚におよぶ皿やグラスやフライパンと なれば、相当な運動量になるのだ。 インナー・マッスルを鍛えるには、 このような小さな運動を連続することで 鍛えることができる、と いつか、どこかで聞いたような気がする。 違ったっけ? 同じようなことがパン職人にも言えるだろう。 そんなわけで、僕の胸板と二の腕は、 誰にも披露を得ないまま、もりもりと、 それは三十路をずいぶん越えてから 隆盛を極めつつあるのだ。 これが、続いてゆけば、いつか僕だって ブルース・リーみたいに、マッチョに なれるかもしれない。 とくに、なりたいとは思ってもいないのだけれども。
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タイムカプセルと雨の火曜日
「今度の土曜日、タイムカプセルが開封されるよ」 と、友達からのメール。 その以前にも、別の友人から同じような連絡があり、 でも、どうにも僕は参加できそうになかった。 僕は週末こそ、仕事なのだ。 僕自身は覚えてはいないのだけれども、 どうやら、僕が小学生の何年生かの時に タイムカプセルに未来の自分に向けて 手紙を入れたらしい。 20年の歳月を越え、それが最近、開封 されてのだという。 そのイベントには、たくさんの卒業生たちが 集まったと、後から聞いた。 いったい僕は、20年後の僕に、何を書いたのだろうか。 都合、昨日で、3週連続で火曜日が雨だ。 休みの日に限って雨が降るなんて、 本当に分が悪い。 「明日、何するの?」 とカウンター越しに友達が言う。 「いや、とくに予定はないよ」 と僕が応えると、 「それなら、ランチでも行こうぢゃないか」 と誘われる。 悪くないな、と思う反面、 先週も、一緒にランチ行ったよね、 とも思う。 2週連続で、同じ人とランチに行くなんて かなり珍しい。 先週は京都の老舗フレンチだったし、 今回は、洋食屋さんに行こうと思う。 午後の1時半にスペイン・バルで ビールを飲みながら友達を待つ。 僕が2杯目のビールを注文したころに 友達登場。 「すごい雨だね、参ったね」 と彼は言いながら、やはり ビールを注文している。 僕はケータイを取り出し、 五条にあるお気に入りの 洋食屋に電話すると、つながらない。 忙しいのかな、と思いつつ、 ある不安に駆られる。 もしや、と思い、インターネットで 調べると、火曜日が定休日だった。 これまで、水曜日にしか行ったことが なかったので、まさか、休みだとは 思いもしなかったのだ。 途方に暮れつつ、ビールを傾ける。 スペイン・バルから遠くなく、 2時をすぎても営業している ところと言えば、選択肢は 限られてくる。 思いついた、それほど遠くない フレンチに電話すると、まだ 大丈夫そうだ。 雨だというのに、かなり賑わっている店内。 せっかくだから、と2500円のランチを注文する、 もちろん、ワインも。 よく考えてみれば、ここは先週行った ベルクールの系列店だった。 お腹を膨らまし、酔いもまわった身体で すぐ近くにある友達の店に顔を出す。 ワインを売りにしている店で、 僕は食後のウィスキーをあおる。 雨は止みそうな気配を見せず、 ただただ気温を下げてゆく。 「さぁ、どうしようか、 とにかく、まだ飲み足りないね」 と言いながら友達の家に向かう。 近くの酒屋さんで、つまみと白ワインのシャブリを買う。 DVDで映画を観ながら、ワインとウィスキーを飲み、 そして、うたた寝をする。 友達の彼女が帰宅して、晩ご飯を作ってくれて、 さらに映画を観る。 気づけば、また眠ってしまっていて、 その上、時間は深夜の1時前だった。 ちょうど半日、友達と過ごし、その間、 一滴の水も飲まず、純粋にアルコールだけを 摂取した、そんな一日だった。 ああ、今日もまた、飲みつづけたな、 と思う。
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そこはかとなく、乗り物運がない日の物語
 月曜日の23時前に友達が僕の
働くイタリアンに来てくれて、
「明日は何するの?」

「明日は夕方に神戸に帰って
母親とデートなんです」
と答える。

「それぢゃランチを食べに行こう、
どこか良い店知らない?」

それでは、と僕が『京都の名店』と
位置づけているフレンチに行くことにした。


翌日の火曜日、友達のマンションの下で
待ち合わせをし、東大路通りを元田中のほうへ
自転車で走る。

天気は良くない。

僕好みのクラシカルなフレンチの
ビストロで、ご機嫌にワインを飲みながら
ランチをいただく。

東大路を挟んで西側にある友達の
知っているカフェで食後のウィスキーを
注文すると
「ここは喫茶店ですから、ウィスキーは
出せません」
と店員の女の子に言われてしまう。

でも店内には、ところ狭しと、ウィスキーが
置いてある。

メニューを見ると、ビールは出してもらえそう
なので、ビールを注文すると、非常に迷惑そうな
顔をされる。

1杯目を、そうそうに飲み干して、2杯目を
注文すると、カウンターの中から女の子が
「ガスが切れました、ビールは出せません」
と怒鳴り返してきた。

だったらウィスキーで良いよ、
と僕が言おうとする、その前に
友達が、「ぢゃ、出ようか、
ウィスキーなら僕の家にあるよ」


友達の家で、ここ最近、僕に起こった
奇妙で、困惑と喜びが混ざった、でも
どうしようもない出来事を話す。

「僕だったら、その話しに飛びつくな、
それをチャンスと言うんだよ」
と諭される。

でも、もう、すでに断ってしまったんだよな、
と思う。

たった一つ、掛け違えたシャツのボタンが
異様に歪に見える、そんな感じ。


時計を見ると、出発予定時刻をすぎていて
慌てて飛び出す。

少し遅れて神戸に着き、母親と合流。


ランチに食べたフレンチが、まだお腹に
居座っている状況で、さらに北野にある
フレンチレストランに行く。

昼間に行ったフレンチとは違い
モダンな内装のモダンな料理の
フレンチで、それでも気さくな
シェフとマダムの接客が気持ち良い。


過去にワインを飲む母親の姿を
見たことがなかっただけに
驚きが大きかった、目の前に
展開される風景。

しっかりと食事をして、やはり
北野にある老舗のジャズ喫茶で
ライブを聞きながら、ウィスキーを飲む。

タクシーで実家に戻り、僕が知らない
父ちゃんの話しを聞いた。


母ちゃんが寝室に入ってから、少しだけ
泣いて、缶ビールを2本空ける。


翌朝は早起きして、タクシーに乗り込む。

一見、紳士風情のタクシードライバーは、
運転も荒く、話しかけてくる内容が
いちいち勘にさわる。

朝の弱い僕には、とくに気分が悪い。

最初は話しを合わせていた母ちゃんも
いい加減で滅入ってしまっていた。

あんたの身の上話だけなら、まだしも、
こちらのことを詮索するのは止めてくれ、
と思う。

余計はお世話だよ、タクシードライバー。


真新しい父ちゃんの墓の前でタバコに火をつける。


待たせてあったタクシーに再び乗り込むと、
相変わらず一方的な会話が繰り広げられる。

頼むから、僕らの会話に途中参加しないでくれ、
しかも否定形で話しに寄らないでくれ、
僕らの、神聖な朝が汚される思いだった。


母ちゃんをタクシーに残して、
僕は先に降りて、電車に乗り込む。

こんな早い時間だから、電車は空いている
だろうと思ったのに、こんな朝早くから
こんなにも多くの人たちが動き出していることに
驚きと、それから少しの目眩がする。

黒やグレーの、モノトーンなスーツに
身を包んだ男たちに囲まれながら、
不慣れな通勤ラッシュに巻き込まれる。

まるでこれは、「なんでもないんですよゲーム」
みたいで、明らかに異常な混雑ぶりを、
みんながみんな平然とした顔で乗っていることに
違和感を覚える。

僕なら、こんな毎日、耐えられないな、と思う。

ドアに張られた「指づめ注意」のステッカーに
併記されてある英文が気になって仕方がない。

PLEASE BE CAREFUL OF THE DOORS

THE DOORSって、バンド名みたい。

ていうか、OFなんだ、
TOぢゃないのかね?

よく分からない。


その下を見ると、
「電車の駆け込み乗車はお止めください」
とあって、それにも英語訳が書いてある。

DO NOT RUSH WHEN ETNERING TRAIN

電車に乗るとき急がないでってこと?

DO NOT ENTER WHEN RUSH THE TRAIN
ではないんだ。

電車が込み合っている時、乗らないで
ではないらしい。

よく分からないな。


電車が芦屋駅に着く前に放送があって、
「各駅に止まります。
京都行きの電車は向かいのホームから
発車します」
と聞こえ、慌てて降りると、目の前には
各駅停車の電車。

いま飛び降りた電車の小窓を見ると
「快速」の文字。

さらに慌てて、でも同じドアから
乗り込むのは恥ずかしかったので
別のドアに滑り込む。

どうやら、
「各駅に止まります、
京都行きの電車は向かいのホームから」
ということだったらしい。

車内アナウンスの、あの独特の
イントネーションに、すっかり騙されて
しまった。

おかげで、さきほどよりも場所取りが
悪くなってしまった。


京都駅に着き、はじめはバスか
地下鉄に乗ろうと考えていた。

でも、さきほどの電車の不遇に嫌気がさし、
そして、観光シーズンに入ったらしい
混雑ぶりを見せるバスターミナルの人の
多さに、うんざりして、今朝のことも
あったけど、タクシーに乗り込んだ。

今回のドライバーさんは、無口な人で
ようやく落ち着ける場所を見つけたと思った。

なのに、である。

「この時間、混むことないのにな」
とドライバーさんが言うように、
河原町通りは、渋滞している。

おいおい、頼むよ、
僕には時間がないんだよ、
仕事に行かなくてはいけないんだから。

国会の牛歩戦術みたいな進み具合の
原因は、市役所前で起こったらしい
交通事故のせいだった。

僕の予定時間を10分近くオーバーして、
ようやく市役所前に到着する。

昨日、停めた初めて利用する自転車置き場で
料金を支払おうとすると、精算機が見つからない。

案内板を見ると、ここから30m西にある
中央精算機で支払えという。

とぼとぼと、寺町通近くにある精算機で
料金を支払うと機械的な音声で
「ロックを解除しました、
すぐに自転車を取り出してください。
規定の時間を過ぎると再びロックされます」
とのアナウンス。

だったら、こんな遠くに精算機を置くなよ!
と心の中で叫ぶ。


仕事がはじまる、そのずっと前に
なんで、こんなにも疲れてしまわないの
いけないのだろうか。

ほとほと、乗り物には、ついていない朝だった。




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2000年前、静御前だったアイドルは今や飛行機で移動する。
「わたし、雨女だからね」
と言いながら扉を開けた彼女はたしかに
2年前の京都訪問の日にも雨を降らせた。

白ワインを、けっきょく、一人で
1本空けてタクシーに乗り込んで
深夜の京都駅へ向かうと、本当に
雨が止んだ。


2年ぶりに京都に来てくれた彼女は、
いつのまにか、日本全国に友人の輪を
広げていたのだ。

「あんたが青森を出ていった時は
ずいぶんと遠くに行くもんだと思ったけど、
案外、日本って小さいんだね」

そう言った彼女は、かつて、ほとんど
青森から出たことがなかったのに、
人は変わるもんだな、と思う、
それは、善くも悪くも。


さぁ、僕はどうだろう?


先月末に、僕が9月まで働いていた店が
閉店してしまって、でも、その後に
知り合いの社長さんから
「あの店を買い取りたい、
君がその気なら、君に店を
任せようかと思う」という
ありがたい電話を受けた。

とても嬉しい話しだったし、
本質的に、チャンスを掴む人は
ここで、その話しに乗るのだろうけれども
僕には、それができなかった。

それは純粋に、今、雇ってもらっている人に
申し訳がたたないし、たった2ヶ月で
辞めることは僕にはできないから、
断ってしまった。


最近、人の「縁」について、よく
考える。

京都という、それほど大きくない街に
住んでいるからかもしれないし、
あるいは、単に、僕がそういう
年齢に達したからもしれない、
それは、よく分からないけれども、
人のネットワークというか、
それがつまり、自分が生きてきた
証のように感じるのです。


たった2時間ほどの滞在のために
青森から来てくれる友達や、
いろんな情報を提供してくれる人や、
また、仕事を斡旋してくれる人、
20年以上の付き合いをしてくる人。

そういう人たちに生かされているのかな
なんて思ったりしてね。


なんだか今日は、少し疲れているのか、
誰かに会って、いろいろと話しをしたいような、
ひとりぼっちで居たいような、変な気分です。


なんか、最初に思っていたことを
忘れちゃって、ずいぶんと、湿った
話題を書いちゃってますね、
困ったね、こりゃ。

もっと明るい話しがしたかったのにな、
なんだこりゃ。


僕が思っていることや行動と
それに対する人の反応のギャップに
少し目眩がするのですよ、今、僕は。

あるいは、僕が思い描くように
ならないことへの苛立ちみたいなもの。


さっき、飲みに出かけたら、
なじみの店員さんに
「どうしたの?疲れた顔して」
って、とうとう顔にまで出ちゃった
みたいだし、笑。


さぁさぁ、つまんないこと言ってないで
明日の夜からは楽しい休日だっ。


たまりすぎている洗濯物を洗ったら
新しい1日のスタートですよ!



 
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神戸フレンチ、情報求む
 なんだかんだね、
本当に母親と食事に行くことになりまして。


どうせなら、美味いものを喰いに行こう。


それなら、やっぱりフレンチですかねー、
完全に僕の趣味ですけれども。


シェ・ローズとペルージュには
行ったことがあるので、できれば
違うところに行きたいな、

どこが良いんだろ?


パトゥにするか、
あるいは、ソン・フィルトルか、
そうだ、ルセットにも行ってみたいな。


だれか、教えてぇ。




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