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2010.05.20 Thursday 02:17
これは手相ではなく、安倍晴明の力ですね。
今週はそれほど飲み歩きをしなかったせいか、
久しぶりに本を2冊、読む事ができた。 とは言え、その本を買ったのは、たしか 3月生まれの友達のプレゼントを探していた時だから いったい、どれほどの時間をかけて読み終えたのだろう。 最初の1冊は、仕事終わりの布団の中で、 少しずつ読み進めていたもの。 鴨志田譲「酔いがさめたら、うちに帰ろう」 で、もう1冊は、 樋口毅宏「さらば、雑司ヶ谷」 「酔いが〜」のほうは、僕自身、 アルコール依存症まで、あと少しの 距離感を絶妙に綱渡りしている生活なので 何かの足しになるかな、と思って買ったもので そこには、僕なんかが、とうてい辿り着けも なさそうな世界があって、つまり、とっても ラブリーだった。 けっきょくのところ、この小説の醍醐味は 最終章にあるのかな、と思う。 どのようにして、自分がアルコール依存症に なって、精神病棟に行くのかを、克明に 主人公が語る部分があって、それはもう、 壮絶の一言で、逆を言えば、そこまでの 追い込みがあって、はじめてアルコールに 依存することになるのだろうな、と思った。 つまり、僕には、そこまで追い込まれるような 精神構造を持っていないから、案外、大丈夫 なんぢゃなかろうか、なんて思ってのだ。 僕は、そんなに繊細ではないからね。 もう一つの作品、「さらば〜」。 これは、実のところ、僕が得意としていない 人がたくさん死んでしまう小説で、もちろん ハードボイルドでヴァイオレンスな小説である ことを分かった上で買ったんだけれども、 それでも、前半部分で出てくる、本筋とは 関係ないシーンが、とても良かったのだ。 それは、こんなシーンで、 主人公が居合わせた甘味処で女亭主と その常連客が会話をしているシーン。 「世界で一番良い音楽家は誰か」 という話しになって、ジョン・レノンや マイルス・ディビスの名前が挙がる中で 女主人の香代が「オザケン!」というくだり。 そこで描かれているオザケン世界の、 なんという読みの深さ! これは驚嘆した。 最後に香代が、こんなことを言う。 「ポップミュージックをみんなバカにするけど、 ポップミュージックだからこそ、明るい音調で 深い歌詞を乗せれるのだ。 それは、表層だけしか捕えることができない人にも 深層まで捕えることができる人にも伝えることが できるツールなのだ」というような趣旨のことを。 これが僕は、ひどく響いた。 すごい解釈があるのだな、と思ったし、 僕は、ぜんぜん、何も見えてなかったのだな、 と気づかせてもらえた。 この小説を、1日の間に読み終えることができたのは 久しぶりに大阪に行ったからで、道中の電車の中で 読みきってしまった。 たしかに、うっかり、間違った方面行きの電車に 乗ったこともあるのだけれども。 (それで、おおよそ、1時間は読書にあてる事ができた) 僕が知らない世界というのは、確実に、存在する。 それは、今夜、僕のこととして、訪れた。 お客さんが、手相を見てあげるよ、というので 手を差し出した。 すると、不思議なことを言う。 「実は僕は、手相なんか、これっぽちも観れない」 と。 「でも、これは、ただの媒体なんだ。 僕には安倍晴明の血が流れていて、 君の将来が、ぜんぶ、見えたよ」 僕は占いというものが大嫌いで、 それはなぜかというと、僕は、とかく 影響を受けやすい。 だから、「こんなことが起こりますよ」 と言われると、それが、僕の深層にインプット されてしまって、そのとおりになるような 選択をしてしまう傾向があるからだ。 それは、まるで、僕の人生ではないように 感じる。 誰かによって、左右されてしまった、 そんな違和感を覚えるからだ。 たとえ、占い通りだったとしても、 僕は、「僕が選択した」と思えないことが すごく不自然に感じる。 これが僕の弱さだということは知っている。 流されやすい性分であることを。 それを告白すると、 「うん、そうだろうね、だから、 どこまで喋るべきか悩むよ」と。 「だったら」 と僕は答えた。 「暗い話しは聞きたくもないので、 明るい話しだけ聞かせてください」 と。 結果から言うと僕の人生は84年で 幕を閉じるらしい。 そして、40歳から、僕の人生は 変動するのだそうだ。 「いま、君はずいぶん無駄なお金の 使いかたをしているね」 という言葉に胸が痛くなる。 最近、よく思っていたことだったからだ。 「大丈夫、とうめん、君のもとには お金が貯まらないから。 でも、それは後になって意味のあることになるよ」 「それから、君は飲食には向いていないね」 と言われ、さすがにこれには面食らった。 僕は、この仕事が好きだし、むしろ 天職であるとさえ思っているからだ。 それが、「向いていない」とは、 とうてい納得できない。 「そして君は人に使われることに 向いていない。 君が40歳前後で起業するだろう、 10人くらいの人間を雇うだろう、 僕にはそれ見えるんだ」 僕の自分像とは、ずいぶんと食い違っている。 たしかに、僕は人に使われるのが苦手で、 自分がコントロールする側にいるのが 居心地が良い。 でも、これまでの人生経験上、僕が出した 答えは、「僕は誰とも仕事をしない」 ということで、それは 「1〜10まで、全部を自分でやること」 だと確信していた。 それが、10人も雇うような人間になるとは 今は信じがたい。 「本当のことを言えば、君は商売よりも 学者に向いているんだけどね」 と言われて、ハッとする。 僕の小さいころの夢は考古学者だったことを。 僕の母ちゃんの家系は、大学教授だったり、 宇宙関係の会社を興した人がいるから、 てっきり、そっちの血がそうしているのかと 思ったら、どうも、そうではないらしく、 「君のお父さんのおじいちゃん、 その生まれ変わりなんだよ」 と言われた。 「君のお父さんに聞いてみるといい、 どんなことをしていた人なのかを」 残念なことだけれども、僕にはもう、 それはできない。 僕は、いや、僕たち家族は、父ちゃんの 父ちゃんを知らないのだ。 写真さえ、見たことがないのだ、 それは、とうてい無理な話しなのだ。 校長先生だった、ということ以外に 僕は何も知らないし、さらに、その父ちゃんの 話しなど、分かりようもない。 僕は聞きたいことを、もはや、誰にも 聞くことができない、という絶壁に 立たされたも同然で、こういう瞬間に 悲しみは佇んでいるのだな、と知る。 なのに、そこには悲しみだけではないものが 存在していた。 それは「血」という、言葉。 『魔女の宅急便』の映画の中で こんなシーンがあって、それは 僕が好きなシーンなのだけれども、 キキが飛べなくなって、絵描きの 女の子のところに泊まりにいって、 その絵描きのセリフ。 キキが 「飛ぶのは念とか呪文ではなくて 『血』なんだって」 と言うと 絵描きの女の子が 「いいね、そういうの私、好きだよ パン屋の血、絵描きの血、魔女の血」 ここに僕は安堵する。 薄いと思っていた父ちゃん家系の血が 僕には色濃く流れているのだな、 ということに。 これは、実際の人間関係で言うなら 確実に、母ちゃん側の親戚しか知らない 僕は、それが世界の全てで、一般的には 半分の世界観だったのに、僕に流れている 僕に息づいている血は、父ちゃんのそれだったのだ。 僕が何を言っているのか、分からないかもしれない。 べつに、それを、どうこう言おうとは思わないけど、 これは、僕には、大きなことなんだ。 僕は、見つけられなかった、パズルの片方のピースを 見つけたのだ、 それは、ごく身近な、僕の身体に流れているものの中に。 ああ、よく分からない話しになってしまいましたね。 とかく、僕は、「外堀を埋める」のが好きなもので 本筋でないところに、実は、本質があると思って いるんです。 って、これも、また、よく分からない話しを してしまいましたね。 今宵はこのへんで。 2010.05.02 Sunday 05:06
5月のはじまりと、まだまだ始まらない僕の5月、そして終焉に向かう彼らの5月
相変わらず、長いタイトルでごめんなさいね。
ていうか、このブログ、誰か読んでるのか、 まったく、もう、分かりませんけど。 僕の知らないところで世界は動いているらしく、 どうやら、もう5月だというのに、いっこうに 気温が上がっていないのは、果たして、何故か。 この部屋に住み始めて、もう6年の歳月を 数える。 いや、それ以上か。 そろそろ引っ越そうかな、なんて思っている。 いい加減で、飽きてしまったのだ、 この空間に。 と思って、友人伝いに動いたのだけれども、 ちょっと小休止。 このGW中に、どう展開するのか、なのだ、 それは僕の人生の大きな節目として。 そんな中、深夜営業しているスーパーの前で 弟分に出会い、 「俺、5月いっぱいで仕事辞めることになりました、 大阪に帰ります」 5月いっぱい、というキーワードで 大阪でカフェをしている、あの娘を思い出す。 そうだ、彼女も、今月で店を、いったん 閉めると言っていたな。 そんな矢先に、5年来の友人が、 これまた仕事を辞めるという。 僕の友人にして、僕の最初のワインの 師匠でもある彼が、10年近く務めた 店を辞めるのだ。 1週間ほど前に京都の、一番はじめの 友達に誕生日祝いのメールをしたら 「来年で10年だ。 その時はドンチャン騒ぎしようぜ」 と返信。 そうか、あれからもう、10年になるんだ、 2年以内で出て行くはずの京都で、僕は すっかり根を下ろし、気づけば、育んできた。 けっきょく、住めば都で、それはイコール、 そこで出会った人たち、なんだろうな、と思う。 そういった彼らに僕は生かされている、 そう、つくづく思うんだけど、 みんなはどうなんだろうか。 音符が弾け、アルコールが駆けめぐり、 肉汁がほとばしる。 そんな毎日であれば良いな、と思う。 そこに、無邪気な笑いがあれば、 ことさらに良いな、思う。 ウーロン茶だと思って、 一息に空けたグラスの中身が 実はウィスキーだった、 そんな毎日が過ごせれば 最高にハッピーだと思うんです。 オーセンティックなバーで ウォッカのストレートを 5秒で飲み干すとか。 アクアヴィットを3分間で 2杯飲んでみるとか。 ブラック・ニッカが一晩で 空になるとか。 その頃には、背中方向にある 窓の向こうが、青白くなっているとか。 それでも、数時間後には仕事しているとか。 時間の「つぶ」と「つぶ」の間が 曖昧になって、その間隙には、夢想が 満たされていて、ニューロンが迷走して、 シナプスが歪んでいって、口笛が月明かりに 沈んでゆくとか。 遠くに聞こえていたはずの潮騒で 足下の革靴が海水に濡れてしまうとか。 「エターナル・サンシャイン」を観て 涙するとか。 すると「パリ、テキサス」のトラヴィスと ハンターみたいな関係を羨ましく思って、 それを自分に当てはめてみたりとか。 あるいは「マグノリア」のトム・クルーズの あのベッド越しの父親との再会シーンを 思い出したりとか。 焼き肉屋で友達の彼女が高らかに宣言した、 「わたしは覚悟できてるんだから」 という言葉に衝撃を受けたりとか。 2日前の朝に、シャワーを浴びて、 部屋を見回した時に、 「引っ越そう」と思ったりしたとか。 とか。 って、何の話しをしていたのか、 すっかり忘れてしまいました。 とか。 なんてね。 |
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INFORMATION
花の袋 ■企画・製作 チーズfilm ■監督 戸田彬弘 ■脚本 戸田彬弘・大江崇允 ■助監督 北本正和 ・角田行平 ■撮影 戸田彬弘・三浦大輔 出演 土田 愛恵 藤田直美 森レイ子 井上竜由 森衣里 日下部拓哉 小川大輝 西森教貴 他 ■劇場 ー奈良ー なら100年会館 2008年6月22日(日) 13:30/ 18:00 ー大阪ー シネ・ヌーヴォX 2008年6月28日〜7月4日 16:00/ 19:30 2008年7月5日〜7月11日 19:30 ー東京ー 下北沢トリウッド 2008年7月12日〜7月18日 12:30/ 15:30/ 20:00 順次、名古屋・熊本にてロードショー!! ■チケット 前売り 1.300円 当日 1.500円 (奈良に限り1.000円) INFORMATION
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